穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

トラムウェイ 国鉄101系朱色1号 その6

手入れ規模の見立てをする

 電車道の101系を、昭和55年秋口に運転を開始した南武線オレンジ冷房車の再現に仕立てるために、いつもながら先行1両を選定して改造方法と規模について見立てを行います。

 編成内で最も手堅いモハ101を選定します。DCCデコーダを搭載する必要が無いので、床板の手入れはしないこと、室内灯を実装すること、大きな改造は屋根上のみということ、でしょうかね。
 冷房装置については、且つてTOMIXの113系関西車を仕立てた時に3Dプリンタで作る実績を上げているので・・・・

 

上にも載せてみた - 穂の原でんしゃ製作所

 

 TOMIXの別売りパーツを流用するという安直な方法とはしないことにしました。それには理由があって、昭和55年転入組に使用された空調装置は日立製が最も多く、その次に三菱、東芝という分量ですので、自ずと自作クーラーを使うことになるからです。

 さて、、、

 やはり床下機器の上に隙間があるため、かなり床下の見栄えが良いです。穂のでんは床下には凝らない口ですので、デコーダやスピーカ搭載のため一部自作収納ボックスを兼ねた床下機器を3Dプリンタで作成して交換してしまおうと考えていたのですが、方針はまるっきり変更することにしまして、冷房用MGを搭載するための改造とC1000の向きを変える以外は手を付けないことにしました。

 そのため、デコーダとスピーカの搭載方法を考えなければならないのですが、ある程度の割り切りと見込みをたてたので、先ずは一般車の室内灯を装備して、その明るさ具合をチェックしてからでないと、モーター付き車両の改造には手が付けられない、という順番を採ることにしました。

 東京寄りの前位妻面。ノッペリしています。ホロ非装備側ですが市販模型ですのでホロ付きになってます。外すとホロ受け枠整備などの手間が増えるので、このままです。

 ただ、栓受けだけは付けたいような気もします。

 大阪寄りつまり後位側の妻面。3位窓下には空調配電盤の出っ張りを追加しなければなりませんが、楕円名板が2個あるので追加方法をちぃと考えなければなりません。

 ステップやホロツリは一切省略という、思い切りの良さでコストアップを抑えています。

 クーラー取り付け改造について、最大の難関は装置横の歩み板になるのですが、こちらも当初は3Dプリンタで作る必要があるかなとも考えましたが、最小成型寸法を考慮すると必ず溶きパテのお世話になるだろう、ということが必要条件になってしまうと考えました。

 もちろんKSのランボードも検討に入りましたが、金属では後々簡単に外れるということが判っていますので、早々に選択肢から外れてプラ材での再現を最初の検討順番としました。

 そして、市販品で先ずは試してみますが、左側の部材で難なく決定。220mm幅の歩み板に対して、心もち小さめなのですが、隙間をプラサフ充填するとちょうど良い按配の寸法に収まります。

 肩部の屋根Rが若干キツメに製品が仕上がっているのですが、今回はそれが功を奏して市販のプラ材が使えるということになりました。

 取付位置は歩み板の縦面を図面寸法通りの位置関係に仮に置いてテープ止めしましたのですが、何故かしっくり取り付けできそうな感じで外側は溶きパテ無しで行けそうです。後のヤスリ仕上げを考えると内側のみの塗布で済むのはありがたいことです。

 さて、最大の難関であるDCC化のベースとなる電装の構造ですが・・・・

 これはこれは・・・ キハ20などと同じような構成になっていそうです。

 同時に発売された室内灯部品と床のモールドを見ると、余計な工作が出来そうな雰囲気で、どのように使おうかということを考えてしまうような創意工夫の意欲をかきたててしまう、とんでもないオジサンホイホイ構造です。

 これはイケません、夜も眠れなくなってしまいます・・・・

 

・・・そのうち続く。