貨車の保存
生業だけあって、これらの貨車を保存するのは本筋でしょう。
広い構内の一角に、ウナギの寝床のように保存線路が設置されています。
C58用の転車台を中心に、東西で保存車両の展示場所が分かれています。
まずは入り口近くに貨車が4両置いてあります。
一番入り口に近い場所には、まるで国鉄貨車のワキ5000を黒くしたような感じです。
製造年月からみると、まさにワキが量産されていた時期。
雨どいの形状が少々特徴がありますが、台車は国鉄車と同じように見受けられます。
日車の名古屋ということで、本店製造のようです。
隣には一風変わった外観のボギー貨車。
ワキ800よりも10年ほど古い昭和30年代の車のようです。テキという形式自体が珍しいもので、国鉄貨車としては数例しか無いようで、この秩父のテキ100は代表的な車両のようです。これも日車製です。
銘板を見ると東京とありますので、支店製造です。やはり日車支店は特徴のある製品を世に出すことが得意なようです。
庫内に立ち入ることが可能です。鉄製貨車ということで、内部はノーメンテでサビサビです。
朽ち果てるのも時間の問題でしょう。
・・・次回へ続く。