穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

SUDEXPRESS S1592401 DB Cargo 159 240-1 Ep.6 その3

ボーダレス化が急速に進む

 日本にいると「井の中の蛙」になるので鉄道の役割の本来あるべき姿というのが歪曲されてしまいますが、世界的には物流の手段というのが大きな役割になっていますので、その運用に特化した機能を実現する技術が発達します。

 草創期は蒸気機関、その次に電気、そして発動機ということになったわけですが、今世紀以降は水素をベースとした燃料電池に推移していくという流れになるのでしょうか。

 動力を自前で抱えて動くのか、外部から常に供給されて動くのか、はたまた一定距離にある供給源を渡り歩いて動くのか、昔からそれぞれの考え方と効率などを組み合わせて、様々な動力源が実用化されてきたわけですが、今のところの完成形は、このディーゼルと電気のハイブリッド、というところになっている感じです。

 電力系のコンパクト化は、半導体技術の進化により相当なところまで進んでいますので、このハイブリッドマシンの風体はディーゼル車っぽい装備品が外観にふんだんに盛り込まれているようです。

 日本の機関車は、最大でも1300t貨物なので、小柄な部類になります。島国で海運がメインとなりますので、鉄道には物流の役割がそれほど求められていないということになるのですが、それは平和な時代だからこそ成立できる方法論となります。

 まあ、そうは言っても日本の線路は弱小ですので、貨物輸送がメインになったとたんに線路がガタガタになって、直に運用できなくなるのは目に見えてます。ともかく何でもプアーに出来ているのが日本の設備。そんなもんです。

 それはそうと、このオイロちゃんは一体どこまで普及するのでしょう。

 旅客列車を牽くことは無さそうですが、このCCマシンはかつてのフランス国鉄のゲンコツ機関車のような足軽感を呈しており、とても重量貨物を軽々と牽引するようには見えないところが、魅力になってます。

 このようなマシンがコンテナヤードの中を走り回ったり、鉱山専用線をスタスタと走り回るのは、似つかわしくない感じがあるのですが、でも実力は見てくれに左右されません。

 今後ますます各地で活躍することになるのでしょう。

 

・・・おしまい。