穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

天賞堂の185系をサウンド化してみる その1

先ずはモハから

 連結器が新設計品になってしまったので、トミックスやKATOの急行型電車との混結を検討しなければならなくなりましたが、先ずは素直に185系単独での運転が出来るようにDCC化をすることにします。

 日本のモデルですので、DCC化について考慮されていないという前提で作業を開始するのが精神衛生上は良いです。それだけ、日本の鉄道模型界のDCC対応能力はプアーです。

 本来ならモハ184側を動力車にしてほしいところなんですが、何故か日本の電車モデルはパンタ車をモーター車にするという、不思議な習慣があります。

 床下の造型が、という観点もあるのですが、パンタ車を動力にするとメンテナンスが面倒なんですよね。

 そして、デコーダソケットは大阪寄りの妻デッキにあります。モハ184だったら便所・洗面所があるので、デコーダやスピーカが搭載できるんですけどね。

 さて、トミックスのTNカプラーとの連結が出来るか、ダメモトで試してみましたが、これ以上挿入できずダメでした。

 トミックスの方が太いので、穴に入らないんですね~。

 さて、分解を。

 東京寄りの妻デッキに室内灯用の接点が2本立ち上がっています。室内灯は現行発売済みのLED白色タイプがそのまま使えるとのことで、偶然にも3本ほど手持ちがあったので、それを使うことにしてみましょう。

 車体のガラスは若干ブルー気味スモークが入っています。

 そして、座席は背もたれのシートカバーも表現されていて、かなり好ましい状況。下り向きに揃えられていますが、ねじ6本を外して・・・

 向きを変えて固定することも出来ますので、お好きな方向に設定できます。

 大阪寄りデッキに電装品が揃っています。8Pコネクタの他に抵抗器がいくつも搭載されています。2Pコネクタはモーターへのリード線です。

 そして、床下機器のカバーは4本の細いネジて固定されていましたので外しますと前後で形の異なるウエイト用の板がそれぞれ4枚、ねじで固定されています。

 それほど重くはないウエイトですので、ここを利用しない手はありません。

 ということで、大きい方のウエイトを外して・・・

 秋葉原仕込みの¥50-スピーカを取り付ける穴を開けました。ユニバーサルジョイントとの接触はクリアできています。従来の4枚ウエイトの高さよりも低く収納できることが確認できましたのでネ。

 モーターの端子脇から、スピーカ用の配線を追加します。余っている配線を使用していますので、色は使用頻度の少ないマイナーな緑と紫になっています。シートのパーツが浮き上がらないように通線する位置は工夫が必要です。

 さてさて、スピーカを設置したため、ウエイトを撤去してしまい軽くなると走行に支障をきたす可能性があります。ということで代替のウエイトを別の場所に追加する必要があるのですが・・・

 先日、アサーンの古いキットを処分した際にサルベージした板が早速利用できます。

 LED室内ユニットを固定する時に、天板と挟み込んで実装しました。撤去した板よりも重くなり、通常のモーター車並みの重さになりました。

 そして、スピーカの配線をはんだ付けで接続し・・・

 実装作業は完了です。デコーダを搭載する場所が妖しかったので、マイクロを用意しておいて正解でした。ただマイクロでも通路には収まりきらず、斜めに装着です。

 

・・・そのうち続く。