クシャミ厳禁
津軽風マシンに化けていきます。いつの間にか電化されてしまったようですので、パンタグラフを搭載します。
さて、中古屋等アチコチから入手したEB10には、色々なメーカーの懐かしいパンタグラフが取り付けられていました。多分前の所有者様たちがお子様の頃から使用していたので、当然の如く壊してしまったことで、当時はデパートでも売っていたパンタグラフのパーツで修理したのでしょう。状態が良いオリジナルのカツミ製PS16は、復元したEB58と黒EB10に搭載しました。
左から、エンドウ製エコノミーパンタ。中央は天賞堂製PS16。右がカツミ製PS16です。カツミ製と天賞堂製はよく似てますが、細かく観察すると天賞堂製のものがバネの掛け方が現物と同様片側はフレームに引っ掛けてあって、ガキの頃から「天賞堂製は高級だ」と認識するものでありました。カツミ製は、子供にとっては扱うのが少々面倒で、フックの強さの調整が難しく、大概はんだ付けしてあるホーンを壊してしまうことが多いのと、ばねが外れやすく、中古市場に出回っているものでも、1個しかないものが結構あります。その点、エンドウ製のエコノミーパンタは読んで字のごとく、安価ながら子供でも扱えるように考えられいて、ホーンを引っ張ることなくアームの片隅を押すだけで、中央のピンに仕込んであるばね力で跳ね上げ出来るという、実に頑丈なパンタグラフでした。頑丈にした分、少々見栄えが悪いのが難ですが、ゾマフェルドのパンタと思えば、それほど醜いという訳でもないですね。
さて、これらの骨董パンタは貴重品ですので、予備品として保存しておくことにして、津軽風マシンにはこれらのパンタを彷彿させるような感じに仕上げることを目指しました。
ということで、EH10ベースの電機ですので、オリジナルマシンが搭載しているPS15のように横梁がたすき掛けに入っているパンタグラフとしてPT42を選択しました。PS15にしないのは、取り付けビスのピッチが電車用の14x16だからです。
そして、シューの見栄えの観点からカツミ製を選択せず、エンドウ製にしました。高価なIMON製は、このチビ電には似合いません。そして、嘗てのパンタグラフのニッケルメッキ仕上げを彷彿させるよう、染Qのメッキ感覚銀仕上げを吹き付けて、1カ月ほど寝かせておきました。
パンタグラフが、少々見栄えが向上した現代の製品にしますので、取付部も少々見栄え良くすることにしました。ということでパンタグラフ受台のロストワックスパーツを奢ってしまいました。位置決めピンは切除して、軽く接着取付してあります。
そして、貴重なオリジナルのニッケルメッキ仕上げの挽物ガイシも保存し、現在のプラガイシを使用。ただし固定ネジは銀ピカ再現のIMONメッキねじを使用しました。
ちょっと小振り感がしますが、これで良しとしましょう。ケーディーカプラーを装備すれば、組立は終了。あとは標記類を取り付けです。
DCCの走りが気に入ってしまいました。このマシンの超スロー運転は、なかなかの感動モノです。
・・・そのうち続く。