クモハ54119
準戦時設計構造となったモハ60の増備車を、戦後にロングシートからセミクロスシート化改造をしてモハ54に編入されたグループ。この119号車は戸袋窓がHゴム化されているのが特徴。パンタグラフはPS11のままです。
クモハ54は、飯田線の旧型国電末期まで比較的多くの両数が活躍していて、1両ごとに微妙にスタイルが異なっていることから、大概は写り込んでいる車両の番号特定が容易です。現在とは異なり1両単位で電車区においても検査をしていたので、編成はバラバラとなります。
前面ジャンパのパーツを取り付けていませんが、115系と共通パーツを使用していることが部品番号からわかります。
所属は豊橋機関区。現在は豊橋での機関区機能は全く残っていませんが、飯田線を営業する車両のプール場所として機能しています。豊橋駅の3番線ホーム先端から見える風景は、この時代とほとんど変わりません。
・・・次回へ続く。