以前よりも良い環境
旧東独の電機マシンは、比較的モデル化されることが少なく・・・というよりも鉄道模型のメーカーが西ドイツ側が隆盛であり、東ドイツ側は零細企業が多かったため、必然的に東独電機の製品が少ないという傾向がありました。そんなことから、貨物機であったCCマシンは殊更製品に恵まれず、1990年代は155形と当時の新鋭マシンであった156形がギュットルトから発売されていたのみ、という状況でした。
しかしギュットルトは製品発売がとても停滞する状況になっており、155形や156形の再生産は5年も予告編だけで凍結状態になっています。
そんな中で、ロコが155形を10年程までに製品化したのは幸いでした。また171形はリバロッシから製品化され、なんとか東独CCマシンは息が続いているという感じですが、先行量産4両のみで製造が打ち切られた156形は新製品に恵まれず、もう20年近く市場在庫のみの状態になってます。
この155形は意外にも長生きできたことから、今でも塗り替え新製品が発売されているという恵まれた環境になりました。
当初は2010年代前半で全廃などという予定もありましたが、しぶとく生き残ったのはそれなりに使い勝手が良かったからなのでしょうか。
まあ、ドイツの旅客電機勢力は急速に縮小していますが、111形と143形が同じように末期の活躍をしているというところから、どちらとも使い勝手は良かったのかもしれません。
・・・そのうち続く。