改良したことが裏目に?
テープLED化しても、車体と下回りをドッキングして点灯状態にするまで、何回も車体を外したり嵌め直したり、部品流用した金物の調整をしたりと、まだまだ作業に手間取っていましたが、点灯しない傾向がやっとつかめました。
諸悪の根源は、天井に設けるばね式の収納金物と差し込み金物という、挿入してホールドする構造が第一の原因でした。
これから紹介する改良等の原因で、車体と下回りをはめ込む際に下回りを押し込むことが多く、その際に本来の差し込み金具の挿入位置よりも奥に金物が差し込まれ、押し込み過ぎた床板を戻す際に、差し込み金物が収納金物を引っ張ってしまい、天井に設けた室内灯ユニットと導光板が外れるという事象が起きていました。
当初それが多発したため、収納金物を車体に両面テープで固定する対策をして、室内灯ユニットが外れるという事象は防止できたのですが、次には室内灯の不点灯事象が発生するようになりました。
その原因はこちら。
差し込み金具は、下回りユニットのこの床板モールドと導通板を兼ねた錘板の隙間に挿入して固定するという構成なのですが・・・
この隙間が導光板の挿入部の厚さよりも狭い隙間で、床板モールドで挟み込むという構造になっています。
その結果、差し込み金具を挿入すると、床板モールドが若干浮くことになりまして、その結果車体側のガラスと床板モールドが接触して固定位置となるポジションが若干上がることになり、床板の固定が上手くいかず車体が拡がるという事象が発生していたわけです。それを無理矢理直そうとして床板を押し込むと、先ほどのように床板ユニットが車体側に入り込む状態になってしまう訳です。
良く良くみると、初回発売の製品では、この差し込み金具をホールドする床板のモールドは簡易的な出っ張りだけでしたが、今回の改良品で立派な形状の変更になっており、これが頑丈に出来ているのです。
ところが、先ほどの床板を元に戻す作業においても、差し込み金具と収納金具の嵌め合いの摩擦力に負けてしまっていたようで、この差し込み金具が天井側に残る位置関係になって、床板モールドで金物を抑え込む力が負けてしまい、金物と錘の間に隙間が出来て電気的導通が切れてしまう、ということが発生していたようです。
ここまでわかれば、あとの対策はがっちりと結合するまで、ということで・・・
差し込み金物と錘を磨きました。
そして、はんだ付けしました。
引き通しの銅板とは、銅テープで固定して多少の変動があっても電気的には切れないようにしました。
そして、サロ165やサハシ165にはあったのですが、差し込み金具の近傍で床板モールドと床板をネジで締結してしまいました。
そして、差し込み金物付近の床板モールドの抑え込み部はすべて撤去してしまいました。金物を定位置ではんだ付け固定してしまいましたので、車体と下回りのドッキングに支障するような原因を取り除くことが大切な対策となります。
そして、収納金物も両面テープでしっかりと固定。自作テープLED室内灯は、12両分も作ったら装着も随分と慣れました。
先頭部はファンクションデコーダを接続し収納します。
そして、下回りとのドッキングは一発で難なく完了。車体の広がりや押し込みなどの調整は全く必要なく、製品そのままの状態の時と同じドッキングになりました。
当然のように、室内灯も一発で点灯です。
やっぱり純正品の室内灯は、もっと改良したほうが良いでしょうね。
・・・そのうち続く。