穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

トラムウェイ 国鉄101系朱色1号 その2

多種多様の克服法

 101系はクモハ、クハ、モハ、サハ共に100と101の奇数偶数両形式が新造時から揃えられている、少し珍しい新性能国電となりました。

 その云われは全電動車計画が変電所の脆弱性に祟られ電動化を見据えたサハやクハが場つなぎ的に用意され、結果として電力増強には至らず付随車が固定化してしまったという経緯から来ています。

 全M編成が実現していれば、かなりの俊足を誇る系列になっていたはずですが、残念ながらというところです。でも南武線には全M編成が結構な頻度で運転されましたので、駅間距離が短い同線にとってはうってつけの存在だったわけです。

 さて、そのような経緯から、本系列の「向き」は実に単純明快。101形式は東京寄りが前位となり、100形式は大阪寄りが前位となります。そのためエンド標記が先頭、中間に関係なく表記される位置関係となります。

 ただ、側面の三方コック点検蓋や車側表示灯については、少し取付位置が面倒なことになっており、それを踏まえ今回の製品では、「三方コック点検蓋」は添付のインレタを転写して表現する方法に割り切っています。また車側表示灯については、「先頭車」の「非常灯」のみ、何故か「赤い」レンズが取り付けられています。「非常灯」ですので本来は「アンバー」が正解の色となります。

 ということで、戸ジメ表示灯や冷房故障表示灯、故障表示灯を表現したい場合は、エコーなどのレンズを別途準備して、取り付けてあげる必要があります。

 まあ、細かいパーツなので、穂のでんではレンズまでは取り付けしないような気がしますが、何故かエコーの部品は標準保管品として準備されてるんですよね・・・・。

 ということで、配置区、車番、表示灯、シルバーシート標記は準備しなければなりませんが、さてどうしましょう。

 床下機器が床板とは別パーツ品でして、機器上部が透けて見えるのは実に良い感じですね。MGのビニロックフィルタが、101系らしさを主張しています。

 クモハ100についても、CPの向きが間違ってました!という点を除けば、かなりの雰囲気の良さが出ています。6両セットではM無しですが、M付きでもモータの実装が腰板の高さに収まっていますので、モーターケーシングはほとんど目立たないという出来になってます。まあ、それはモハ100のサイド写真で確認することにしましょう。

 それにしても、なかなかいい感じに仕上がっているモデルですね。大手メーカーの仕上がり具合とは全く異なる感じになっていますが、零細メーカーでもここまで仕上げることが出来るのは、中国の協力工場があって初めて成り立つ感じです。でも今後の中国経済は混乱することになるでしょうから、今後はベトナムやバングラデシュなどへのシフトが急速に進むことになるのでしょう。

 さてさて、第3弾の黄色5号の製品までたどり着くことが出来るのでしょうか・・・。

 

・・・そのうち続く。