穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

L.S.Models 47267DC SBB EW1 WR Ep.5a その1

今は昔のSBB客車

 スイス国鉄は不思議な鉄道で、余程のローカル線でない限りフリークエントサービスが浸透しているようです。今ではダブルデッカーの電車も増えて、ほとんどの線区がEMU化されてしまっており、客車列車を探すのが難しくなっています。

 それでも今世紀の初頭までは・・・と言ってももう20年も前の話になりますが・・・、様々な形態の客車が活躍していて、Re4/4機関車に牽引されたりRbe4/4電車に牽引されたりしているEW1客車が、それらの頻繁運転サービスに寄与していたところであります。

 スイスの客車は戦前の古くからノーシルノーヘッダー、一段下降窓を採用し、戦後それらを視察した某技師が国鉄の車両に早々に適用したという逸話があるくらい、スマートな出来でした。その国鉄車両と言えば、10系客車や80系の300番代のことを指すわけですが、まあ、その例を見ただけでも日本の鉄道は欧州のモノマネをしていただけということが手に取るように分かります。

 日本の鉄道技術は、今のどこかの大陸国家と同じように、モノマネで成り立っています。

 さて、このEW1客車は戦前のスイス国鉄の流れを受け継ぐ客車群で、1956年から体系立てて製造された一群になります。一般車は一段下降窓を採用していますが、この食堂車のみは、どういう訳か2段窓になっています。11両製造されたそうです。

 この形態は90年代以降の最終的な装い。ビュッフェのロゴが洒落ていて、その辺りはフランス的な雰囲気を醸し出しています。

 このビュッフェデザインのモデルは登場当初から人気で、古くはリマが90年代から製品を発売していました。

 

・・・・次回へ続く。