系か形かは過去の話題
秋の夜長の工作も、外国型ばかりでは口直しも必要と感じることがあるので、その場合は日本型のNゲージをいじることにしています。
といってもNゲージを扱うには少々手元が怪しくなってきているので、最近の細密モデルレベルには没頭せず、昭和レベルで楽しむのが気楽にできる健康法。
鉄コレで発売されているのは最末期の仕様ですが、穂のでんでの京急のあるべき姿は昭和。もちろん密連化改造前のものです。しかし、ジャンパ栓など取り付けする気は全くなく、雰囲気モデルで仕上げることにしました。
今年の春に発売された1000型分散クーラータイプの加工では、クーラーキセの塗装が濃くて、塗り替えをして仕上げていました。しかし少々雰囲気がまとまらず、今回の700形では、その反省も踏まえ、更にらしい雰囲気になるようにしてみました。
やはりクーラーの色が重要。鉄コレオリジナルのクーラーでは側面の外気取入れルーバーの表現が無く、単なる凹みになっていて、京急らしさが感じられない最大の原因となっていました。
そこで、グリーンマックスの別売りCU126クーラーパーツへ交換し、使用することにしました。これは同社の同車キットに使用されている、そのものズバリのパーツです。グリルの表現も細かく出来ていて、レベルアップできます。
ということで車体を分解し、パーツをばらしてから、それぞれの塗色に塗装をします。今回クーラーやアンテナなどはクレオスの灰色9号にしました。
クーラーは細かいメッシュ表現がウリですので、今回はアクリル塗料で墨入れをしてみました。技量が乏しいので均一な仕上げにはなりませんが、濃淡でパンタからの距離による位置で割り振り取付することで誤魔化すことにしました。
屋根板には、このGMのクーラーが載るよう、既存の穴の中央に∮3の穴を開けます。
あとはパーツを組み立て直して、Nゲージ化パーツで仕上げとなります。
屋根上が引き締まり、クーラーキセの白さが目立つ京急らしい雰囲気が表現出来ました。これです。京急の雰囲気。これぞ昭和の京浜電車です。
メッシュの汚れが、パンタから遠ざかると徐々に薄くなっているのが判ります。といってもこんな汚れ方はしないので、単なる言い訳です。このクーラーは取付改造直後では全体が灰色でメッシュの部分も目立たないのですが、1か月も走っているとメッシュの部分が黒ずんで目立ってくるので、やはり白と黒のメリハリが必要なクーラーになってしまいます。
1000形や700形の冷房改造車が続々と登場していた頃が、懐かしく感じる今日この頃です。
・・・次回へ続く。