穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

天賞堂 東急7200を分解す

お蔵入りしないために

 東急の昭和の電車を表現する武器のひとつである空調装置キセの出来が鉄コレ並みだったため、やる気ミニマムになってしまいましたが、それではお蔵入りになってしまい永遠に陽の目を見なくなる可能性大となるので、無計画に分解をして強引に工作を進めることにしました。

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 といっても、2種類8両という効率の良い(先頭車ばかりなので非効率?)工作になりますが・・・・

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 そうです、Nゲージの鉄コレの時と同様、7200系の最も花形だった活躍である、東横線で昭和54~58年に急行編成として8連に組まれていた時期の編成を再現することにしたわけです。穂のでん坊やが日能研に通っていた最も本車を利用する機会が多かった時期と一致します。

 時々臨検などで6連の各停運用に入っていた時もありましたが、8000系が急行運用に入るようになるまでは、唯一の冷房付き急行列車として大活躍をしていたのであります。

 今回も、その編成を再現するために、この「前面赤帯無し・ステップ無し」セットを求めたわけです。

 流石に8両の16番は、規模感がNゲージとは比べ物にならないですねえ。場所を喰います。

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 そして、模型ですので屋根が一番目立ちます。しょぼい出来のクーラーは対策を考えるとして、屋根の表現も工夫が必要です。

 このモデルは、検証がしっかりできているのか、屋根塗色に関してはズバリかと思います。でも塗り屋根化更新された後?か、あるいは冷房化改造された田園都市線時代か、という感じとなります。

 東横線時代の場合は、すこし表現の工夫が必要です。

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 一番困るのは、この先頭のオデコに搭載するSR空中線ですねえ。8連先頭のデハ7251とクハ7554は、写真が沢山あるので乗務員室車掌側の天井にアンテナ配線を引き込む改造をした電線管が露出しているので、その再現が必要になるのですが、その他の中間封じ込めになっている6両には、アンテナが付いているのか・いないのか、という今となっては調べるのが厄介な事柄があります。

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 結局、目蒲線や池上線に転属後、取り付けたものもありますし、中間封じ込めのまま未取り付けだった車両もあるので、80年代後半以降の写真を見て判断するわけにはいかないからです。

 あ~面倒!!

 ま、配管もアンテナも後付けで十分工作上は成り立ちますので、先ずは分解してしまいましょう。

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 床板を外してから、屋根板を外します。マイナスドライバを室内側から爪に押し付けて、じんわりとチカラをかけます。結構面倒で8両も施工すると指先が若干痺れます。

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 屋根のパーツは全部外します。屋根板の表面はN6?の塗装がされていますが、クーラー類のパーツは未塗装です。このままでも良いのかもしれませんが、時間が経つと黄変しますので、N8即ち灰色9号で塗装しておくのが無難です。

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 ということで、本日は陽射しもあり比較的温度が高かったので、塗装しました。明日以降は再び寒くなるので、スプレーワークは今日に限ると頑張ったわけです。

 白に近い色は、寒いと乾燥に時間がかかりますので、暫く放置となります。

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 屋根板は、どう表現するか困りました。やはり転入直後の表現がよかろうということで、塗り屋根化される前の屋根布の状態で、しかもカーボンスリ板からの汚れが付着しているという、穂のでん的には珍しいウェザリング仕様っぽくします。でもクーラーは汚すつもりはありません。

 モデルのもともとの灰色を生かして、少し濃い目の灰色とジャーマングレーをさっさと吹いて、こんな感じにしました。

 そして、乾燥後にステップ以外をマスキングをしてから・・・

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 今度はサーフェーサーを吹きました。回り込み防止と滑り止め感を出すためです。

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 結構いい感じに仕上がりました。

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 パンタ付近の色差しは、面相筆でやっていきましょう。

 

・・・そのうち続く。