ファンキーさと伝統と
日本の国鉄にも存在する、クリーム地に赤と青の塗り分けは、西ドイツ国鉄の伝統の塗り分けでもありますが、その流れは今でも復活塗装の流行りを見れば窺い知ることが出来ます。
111形も末期になってから、このような派手な装いになるということは考えてもいなかったことでしょうが、最近流行りの鉄道の上下分離の施策の影響によるものなので、良いのか悪いのか、少し穂のでんのような固い人間には考えが及びません・・・。
まあ、昔はこんな塗装は作業の手間がとてもかかるので、デフォルトの塗装にすることは考えられないコスパの悪さだったのですが、今となってはインクジェットプリンタによるラッピングフィルムでのラッピングが容易に出来るようになったので、安価に施工が出来るようになった技術革新の恩恵でしょうね。
あとはそのラッピングの耐候性が良くなったので、塗装よりも長持ちする可能性が出てきた、ということもあります。世の中をあっと言わせた銀座線の1000系のラッピングも、登場してから13年経ちましたが、今のところ登場時のラッピングのままのようです。
そのような技術の進展と人間のノスタルジーの融合が、このデザインになったと考えれば、それほど悪いデザインではないなあ、と感じても良いのかもしれません。
・・・そのうち続く。