装い改革の成果発揮できず
155形の活躍は2010年前半で終了するという予定があったようですが、結局かなりの両数のマシンが貨物輸送ベンダーに移籍して活躍を続けているようです。
CC台車の力持ちは貴重な存在ですが、オイロちゃんの増備が続いていますので、そう先は長くは無いと思われます。
後に登場した143形よりも直線平面形状で仕上がっている車体は、DRやDBAG塗装ですと、何となくやぼったいスタイルに見えていたのですが、このシルバーの塗装では、随分と新しい機関車のように見えるのが不思議です。
無駄のないデザインであっても、前面は多少傾斜があってライト下に額縁が回るような工夫がされていて、決してデザインに無頓着ではないことを主張しています。
経済的に苦しい東独の工業事情でありながら、登場以来40年近く第一線で活躍を続けていることは、出来が良かったというか、使い勝手が良かったということを裏付けています。
穂のでん坊やも、そのような電車を作りたかったのですが、結果として普通の人は担当したがらない特殊でありゲテモノに類するモノを手掛けることが多かったので、比較的短命なものが多いような気がします。まあ、新幹線なんかは14年程度で潰す前提で作っていて短命なのは当たり前なんで、惜しいとは思いませんが。
さて、単純なスタイルですが、今の新型マシンの構造に直接つながる要素がアチコチに散りばめられていて、とても魅力的なマシンです。
もう少し活躍が続くことを期待します。
・・・おしまい。