穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

TOMIX HO-6023 国鉄クモニ83 最終増備型

下請外作品

 チマチマ仕上げの中央東線がようやくロールアウトしました、が、取り急ぎの完成でして、急行編成へのドレスアップは今後の課題となります。

 その中でも、このクモニは異色。湘南色の中でのスカ色で異色ですが、急行列車のお尻にチョコンと連結されて爆走?していたのは、1日1本の運用でしたが随分と目立った存在だったでしょう。

 整備が終わったので、箱の中にしまわれていきました。

 さて、最初はこのスカ色のクモニなんですが、完成品としてトミックスから発売されたクモニは、最終増備として昭和50年に大井工場と長野工場で改造された026~029のグループです。国鉄工場での改造ということになっていますが、下請け工事に出されて鶴田にあった富士重工で73系から改造されました。

 当時の富士重工では、他に73系のアコモ改造車の工事も請け負いしていたわけですが、アコモ車もクモニも、改造とは言っておきながら部品流用の車体新造だったわけで、下請け故に色々な情報の混乱を生んでしまっています。

 台枠は流用というのが定説ですが、それは流用前提で図面を製図しているわけで、初期の頃は国鉄工場で改造しており、オリジナルの車両の台枠を流用して側構体や妻構体を結合していた工事だったのですが、ロクサンの台枠は戦後間もなくの劣悪な時代の製造だったために台枠溶接部での亀裂発生が結構多いので、下請け業者で更新工事をする場合は後々の品質保証のことも考慮し、既に70年代はプレス鋼で台枠を組むのが基本となっていましたが、古い手法であった形鋼を主体とした鋼材を用いながらロクサンと同じ台枠も新造して、旧車の車体解体・台枠流用の場合に発生するコストよりも安価に車体を新造していたわけです。

 別に図面上はロクサンの台枠を使う前提で車体を仕上げるわけであって、その台枠が旧品流用であろうが新品であろうが、書類上はどっちでも良いわけでして、手間がかからない手段を選択するのがメーカー改造たる所以です。

 後年、東武の78系も車体更新(新造)されて5050系に生まれ変わったわけですが、両数が多いために東武お抱えの津覇車両だけではなく、富士重も工事に参戦したのは皆さんご存知の通りでして、富士重にとってはお得意の工事だったということになります。

 まあ、それは兎も角、中央東線を走行するクモニは全屋根低屋根となっていた800番代が導入されていたのですが、PS23パンタグラフが開発されたために一般屋根にPS23装備という組み合わせで本グループが改造されたことになります。

 さて、昭和50年の登場ということで、ビュッフェが営業されていた時期との被りは非常に短期間ということになりますが、165系との併結を見ましょう。

 模型のメーカー違いなので少し違和感が生じそうですが・・・

 車高の違いが少し目立つ??

 165系をTNカプラー化しましたので、連結・開放は問題なく出来ますが。

 裾部の高さが少し違うんですね。

 165系も雪かきを装備したほうが良いかナ?