穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

PIKO 71190 DBAG 101 005-7 "RUNDUMSCHUTZ" Ep.6 その2

Gesagt. Getan. Geholfen.

 この保険会社の宣伝文句が、Gesagt. Getan. Geholfen. ドイツ語版韻を踏んだ言葉ですが、まあ世の中、国は違えど、そういう謳い文句が好きなようで、人間の性なのでしょう。

 それにしても、ラッピングの再現にQRコードまで出現してしまうのは、時代を感じますね。

 今世紀の初め頃は、このようなラッピングの車両の実物を登場させるには結構金がかかりましたが、今やフィルムメーカーの製造工程も大型インクジェットプリンタが活躍し、いとも簡単に特注フィルムが作成できるようになりました。同様に模型界でもタンポ印刷だったものがこれもインクジェット印刷が可能となって、模型でも容易にラッピング再現が出来るようになってしまいました。

 それを考えると、1980年から2000年への模型界の進化よりも、2000年から2020年までの進化の方が、かなり劇的であるような気がします。

 1979年に新鶴見機関区の公開があった際、事務所2階で行われた16番の運転会で、ピノチオ製と思しきスカ色クモハ43+クハ47100の2両編成が、タイフォンを鳴らしながら走行しているのを衝撃的な思いで見てい記憶があります。その10年後にはピノチオの店舗でアメリカ型のディーゼルからエンジン音を出して走るのを見せてもらって感激し、その後2003年に穂のでんに最初のESUのサウンドデコーダを導入して家庭でも楽しめるようになり、そして今では自分で作った音源を容易に書き込めるようになってしまいました。

 日本では、まだまだ世界標準のDCC規格で音を楽しみながら走らせるということを楽しまれる方々は少ない模型後進国の状況になってしまいましたが、メーカーの怠慢ということではなく、趣味人の怠慢も多分に大きいと思った方が良いでしょう。需要が無ければ供給が生まれないわけで、その分日本の模型は市場に出回った後に置物で終わってしまっている製品がいかに多いかということの表れかもしれません。

 皆さん、模型はガンガン走らせて楽しみましょう!

 

・・・おしまい。