新参ならではの背伸び
21世紀になってからのこの20年。欧州の鉄道模型メーカーは栄枯盛衰?が結構ありました。老舗どころののメーカーは一通り倒産とか更生などの経験をし、中には廃業に至ったところもありますし、華麗なる?復活を果たしたところもありました。
そして、新参メーカーも沢山参入しましたが、それらのメーカーはあらかた中国生産を主体としています。大体のメーカーは細密を売りにしていますが、HerisやMehanoのように大胆な省略による安価な製品を提供するようなメーカーもありました。そのような新参メーカーでも、倒産の危機に瀕する場合が結構多くあるのが現状です。
さて、このSUDEXPRESSは、最近参入してきたメーカーで細密化路線となっていますが、あまりに欲張ったせいか、まとまりがない完成度になってしまいました。
このようにバッファが斜めになってしまうような構造であったり、全体の直角水平が少し変?であったりして、基本構成を少々犠牲にしてしまった影響が出ているようです。
ということで、細かいところに目を行くように仕向けているのでしょう。端的に言えばTMSの佳作あたりで細々したところまで表現できている自作品の製品版というような仕上がり感でしょうか。
まあ、中国の工場で人力の力業によって仕上げました!というのでしょうか。よくここまでまとめた感が感じられる製品です。
30年くらい前のレマコの金属製マシンが韓国産になった時、パーツ類が瞬間接着剤で取り付けられて、ポロポロ外れるという都市伝説がありましたが、そうならないよう祈るしかありません。
ということで、ギミックと細密感が満載の本機も、ソロリソロリと活躍を開始しました。さて、いつまで活躍できることやら・・・。
・・・おしまい。