穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

FLEISCHMANN 4319 E19 12 Ep.3

過去モデル

 フライッシュマンがHOから撤退する、ということになりましたが、会社としてはロコと同じ会社になっているので、ブランド整理という意味合いだけの話かと思います。

 ロコはE18。フライッシュマンはE19という棲み分けのような感じですが、そのフライシュマン発売のE19はヘンシェルマシンである11,12号機のタイプになっています。

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 便宜上E19.1と分類されることがあるようです。外観上はE19.0と屋根構造が大幅に異なっており、この2両の特徴になっています。出力が大きいので、発電ブレーキ用の抵抗器の通風構造確保のためにモニター屋根が大型化されていたようです。

 新造時は真っ赤な車体にナチスドイツの飾りがついたヘッドマークを付け、180km/hの高速営業を行い始めたようですが、戦争の激化でスピードダウン、戦後は一般のE18と同じ扱いとなりました。新造時のスタイルは、トリックス/メルクリンから発売されています。

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 さて、フライッシュマンから発売されたのは2003年。随分遅くに発売され、このマシンは知人のドイツ土産であります。Ep.3仕様なので、穂のでんでは在籍整理の際に転出してしまい、現存していません。

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 12号機は営業終了されるまで、この青車体に銀帯の塗色で過ごしたようです。

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 コンピュータナンバー化された後に、高速化改造を受けてパンタグラフがSBS39からDBS54に交換されました。当然パンタ上げシリンダも設置されています。

 フライッシュマンでは、その高速化改造を受けるまでの間の微妙に短い期間のスタイルを、Ep.4仕様の別製品として発売していましたが、今では絶版になっています。

 この012号機は、営業終了後保存機になり、新造当初のスタイルに戻されています。

 E19の現役末期、Ep.4での外観上の整理をすると、下部前灯の小型化は001号機のみ、高速化改造は011,012号機、青塗装は001,002号機、緑塗装は011号機、青+銀帯塗装は012号機、ということになります。結局4台とも違う形態、ということでありまして、モデラーにとっては困ったものです。

 と書いて、初めて119 001-6号機の製品が発売されていない理由に気が付いてしまいました・・・。