人間でもないのに相性が重要!
人間の社会では、人との相性が様々な面でメリットとなったりデメリットとなったりすることが多々あります。鉄道模型のデジタル運転において、まさかこんな相性問題が持ち込まれることは、意外と思われる方も多いと思いますが、実は結構重要な問題です。
穂のでんがデジタル化に本格的に参入したのは2003年。とにかく初めてのものなので、当時は手軽で入手容易なカトーのD101を購入して始めました。
デコーダは3組手にいれました。ESUのサウンドデコーダ2個とカトーのDZ143を1個だったと記憶しています。
車輌に取り付けをして、マニュアル片手に設定を完了(少々手こずりましが・・・)し、机の上でポイント2個の渡り線での運転を3台同時に始めた時の驚きは、今でも忘れない出来事でした。機関車のサウンドもさることながら、コントローラ1個で3台の車両が個別に向きが違う方向に動けるということが、いままでのアナログ制御では容易では無かったのに、簡単に出来てしまうということです。
机の上で入れ替え運転を楽しむという遊びが、とても楽しいものになるということが、すぐに理解できましたが。これが大きなレイアウトになると、今までの運転会で苦労していたものが、世界の異なる運転方法が出来ると容易に想像されるものでした。
さて、この時に手に入れたD101が結構クセモノです。ご存知の通りカトーのデジタルはデジトラックスのものなので、ヨーロッパのメーカーとの相性問題があります。
プログラムに必要とされる電流値、また運転に使用する電圧値など、メーカーにより多少の差があるため、D101では手に負えない場合が出てきます。やはり欧州の模型には欧州のメーカーのデコーダが良いです。
穂のでんではその後、車両の増備においてPIKOやROCOの入門セットを購入して自動的にDCCコントローラを入手することになりましたが、使い勝手がイマイチのため、DCCを試してみたいという方に譲渡したりしました。
時は流れ、メルクリンのCS2でサウンドファイルの書き込みができるmSDデコーダが発売されて、ようやく重い腰を上げて銀座5Fのお姉さまのお店でCS2を購入することになりました。
メルクリンのデコーダの書き換えには重宝しますが、DCCデコーダの設定には使いづらく、デジトラックスのデコーダによっては暴走する場合もあるので、相変わらずD101を使い続けました。
RocoのZ21が発売になった時、興味がありましがたWi-Fi使用が前提となっていたため、ウチでは使いにくいなと思いながらも所属車輌が増加してCS2の管理が難儀するようになってくると、やはりタブレット管理がしたくなるのが悲しい性。銀座3Fでボーナスの一部が化けたこと2年前。使えるファンクション数も大きく増加し、実に使いやすいことが判明。でもmSDのプログラミングには使えず。結局CS2とZ21の両方を使うことにしました。やっとD101はお蔵入りになります。
今では、机の上が定位置になっています。ロフトの線路で周回運転する場合は運転用のケーブルを接続して上階の線路へ接続。
CS2用のプログラミングレール2組(2線式、3線式)とZ21用のプログラミングレールが1組。Z21用の運転レールは1m長になります。これが机の上に出しっぱなし。一体どういう生活環境なのでしょう。CS2の下にZ21の本体が隠れています。
といっても、普段はこのように何らかの車両が鎮座して、夜の手入れを待っています。
手前の右側の車両は、昨日まで紹介していた140型。左側の車両は、GW中のHbf運転会での蚤の市で、安価に入手できた110型。奥の車両は、とりあえずの手入れを待っているシルバーリンゲの一群です。
ちなみにNゲージは小さいので、工作の都度パワーパックとレールの出し入れをしています。穂のでんではNゲージはアナログです。