穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

ツルリンへ行く2023

いよいよ終焉が見えた

 先週は色々とプレスされ、いよいよ京浜臨港地区の205系の引退が年度末前後に発生することが明るみとなりました。

 山手線の中古車が改造転入してきて既に20年近くなりますので、まあ随分と活躍しました、という感じです。103系ですら12年、101系は13年、73系は8年という活躍期間ですので、17m旧型国電に並ぶ活躍期間でありました。

 置き換えはE131系1000番代という新車ということですので、なんとツルリンが買収されて以降の初の新車登場という、ビッグイベントになります。

 ということで、連日の猛暑の中、涼みに出向きました。

 先ずはお馴染み浜川崎線。小田栄の駅が出来てから、昼間の一般客の利用者が増えていまして、かつてとは異なり今や30分おきに運転されるようになりました。

 17m車の頃は休日だと1編成で5~6人ということもザラでした。

 座席が埋まる程度の乗客を乗せ、発車。途中数名の乗降があり、小田栄では7割程度が下車して終点浜川崎へ。

 調子が悪いといわれる第4編成、即ち国鉄時代に製造した車両が、先週から大活躍しています。例の故障以降、極力使用することが避けられていたようですが、この春のダイヤ改正で全編成が弁天橋常駐になってからは、ちょくちょく使われているようです。

 乗客が居ませんので、室内の写真を撮る。腰掛のモケットが支線仕様となっています。

 製造後35年以上経過していますが、かつての国電と違い劣化や老朽化が目立たないのが、1980年代以降に製造した車両の特徴です。

 塗装品を極力少なくしたり、樹脂関係の製品の耐候性が増したことによる影響が大きいかと思います。

 そして、広告類が全くないことに気付きました。ひょっとすると・・・。

 あれ、消火器が無いんだが・・・。

 ホームの絵画が健在です。クモハ11のイメージです。

 101系のイメージです。窓の大きさが101系であると主張しています。

 これは205系のイメージなのでしょうか。

 草生す有名な保守用車の残骸が健在です。

 さて、浜川崎線でも防犯カメラ標準装備の記録を。

 アイ・テック阪急阪神社のLED照明一体の防犯カメラです。

 今も昔も変わらぬ風景の、南武線浜川崎駅ホーム。

 ココに佇むことが、まもなく終わります。あっという間の18年でした。

 さて、浜川崎での接続も良く、双方一通り撮影しながら移動するとちょうど良い感じになり、時間を弄ぶことが有りません。

 この時間のツルリンは、扇町まで行くのが1時間に1本、もう1本は浜川崎折り返しです。本線上で折り返しします。

 休日昼間は扇町方面の本線系統の1編成、海芝浦・大川の支線系統を交互に行き来する1編成の都合2本使用のハタオリ運用となっています。

 意外に効率良くダイヤが組まれていますが、やはり工業地帯の休日は人出もまばら。

 乗客数名は、いずれも乗りに来たという人々のみでした。

 それでも、走らせることが使命となっている公共交通は、収支を様々な側面でやり繰りしながら運営しなければなりません。

 こちらは、広告が入っています。

 鶴見線も、室内灯はパナソニック製によるLED照明化と、アイ・テック阪急阪神製の防犯カメラが標準装備されていました。

 腰掛モケットは、2000年代に更新された状態を維持しています。

 デジタル列車無線だったか、デジタルATSだったか忘れましたが、乗務員室背面に入りきらない機器が荷物棚上にチョコンの載せられていますのは、2000年代以降のJR東の205系の特徴です。広告ハサミも設けられていますが、今や使うことは無さそうです。

 さて、各駅に停車しながら数名の乗客を乗せ、弁天橋の車庫には浜川崎線の205系2編成と新顔のE127系1編成がパンタを上げて留置されているのを眺め、鶴見小野ではホームが溢れんばかりの乗客が待ち構えていて、車内は一気に満員御礼の都会の列車に早変わりしました。

 折り返しの列車は閑散としていますので、どうも利用時間帯が偏っているのも、この地区の特徴のようです。

 さて、この鶴見17編成は今月出場したばかりのようで、床下がピカピカです。

 空製品は検査年月標記がありますので、整備したてということが判ります。

 ということで、この編成は暫く活躍できそうですが・・・。

 いまだ、クモハ12が去っていきそうな風景です。