穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

PIKO 51385 CD Cargo 240 106-5 Ep.6 その1

現行?スタイル

 金魚鉢スタイルの電機は今でも活躍しているようですが、数は少なくなっているようです。

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 これほどの曲線・曲面美の前面窓を持った鉄道車両は、なかなか珍しい存在だと思います。あまりの曲面のためか、日除けカーテンは一般的なロールスクリーンではなく家庭用のプリーツカーテンの体裁になっています。

 このモデルではL.S.の味付けではないので、それまでは再現されていませんが・・。

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 強固な台枠構造の上に、両先頭部の車体ドンガラパーツと機器室のドンガラパーツを組み合わせた構造になっており、接合部はバンドが巻いてあります。この辺りは同時期に登場したDBのE03の思想と類似しています。

 台車構造が少し特殊で、軸箱はリンク式でウイングばねになっていて、枕ばねは板バネという構成。古臭いようで新しいようであり、牽引装置が車体中央に目立つため、新しい技術を色々つぎ込んだような、何だか相当凝った設計をしているように感じます。

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 これよりも前の機種は、ソ連まがいの古風な形状で単純な機構でありましたし、このマシンの製造も5年で150両弱と少数であり、その後はお馴染みの直線コルゲート形状の車体になったことから、相当飛んだ思想で造られた時代の寵児だったのかもしれません。

 まあ、その頃は日本でも車体の一部をFRPにしてみるということが流行っていたので、世界的な技術のチャレンジ時期だったのかもしれません。

 残念ながらチェコについては全くの素人ですので、これらのコメントは穂のでんの全くの妄想ですから、正確性には欠けるかと思います。

 

・・・次回へ続く。