現行?スタイル
金魚鉢スタイルの電機は今でも活躍しているようですが、数は少なくなっているようです。
これほどの曲線・曲面美の前面窓を持った鉄道車両は、なかなか珍しい存在だと思います。あまりの曲面のためか、日除けカーテンは一般的なロールスクリーンではなく家庭用のプリーツカーテンの体裁になっています。
このモデルではL.S.の味付けではないので、それまでは再現されていませんが・・。
強固な台枠構造の上に、両先頭部の車体ドンガラパーツと機器室のドンガラパーツを組み合わせた構造になっており、接合部はバンドが巻いてあります。この辺りは同時期に登場したDBのE03の思想と類似しています。
台車構造が少し特殊で、軸箱はリンク式でウイングばねになっていて、枕ばねは板バネという構成。古臭いようで新しいようであり、牽引装置が車体中央に目立つため、新しい技術を色々つぎ込んだような、何だか相当凝った設計をしているように感じます。
これよりも前の機種は、ソ連まがいの古風な形状で単純な機構でありましたし、このマシンの製造も5年で150両弱と少数であり、その後はお馴染みの直線コルゲート形状の車体になったことから、相当飛んだ思想で造られた時代の寵児だったのかもしれません。
まあ、その頃は日本でも車体の一部をFRPにしてみるということが流行っていたので、世界的な技術のチャレンジ時期だったのかもしれません。
残念ながらチェコについては全くの素人ですので、これらのコメントは穂のでんの全くの妄想ですから、正確性には欠けるかと思います。
・・・次回へ続く。