小粒な大型製品
ドイツ国鉄のE41型電機は、戦後西ドイツ標準機関車の中では最も早く淘汰されたシリーズになってしまいました。これは決してモノが悪かったわけではなく、ドイツ統一という環境的な要因が大きいと思われます。
さて2014年のPIKOでは、エキスパートシリーズのリリースが多くありましたが、その中でこのE41型は、今後の製品展開が最も楽しみなものと考えています。早速2015年の色変え新製品では、面白いラインナップがありました。
さて、このE41型は各模型メーカからここ数年で改良品が再発売されている中での参戦となりました。そのため、原型のE41の製品発売はともかく、このエポック4のベージュ&オーシャンブルー塗装(日本的な表現ではタルキス色)として発売された製品は、屋上配置にちょっと特長のある447号機となり差別化されています。
同時発売の専用ESUサウンドデコーダを装備してみました。音種は豊富で、単位スイッチの作動音が今までのESUで提供していたE41用とは趣が変わりました。
尾灯の点灯制御や運転室内灯の装備もあり、こちらも魅力です。
この製品は、付属パーツを取り付けする以外は、特に手入れをしてあげる必要もなく、完成度がとても高い状態です。特に別売りされたパンタグラフは、色々と応用できそうで楽しみです。
一昨年に改良発売されたフライッシュマンのE41型も随分と良い出来でしたが、お値段の比較をすると、このPIKOのE41は、これも♬お値段以上♬ですネ。
さて、この製品は、あまりに出来が良いのか、車体ケーシングとモーターユニットの隙間にゆとりがなく、分解するには少々難儀します。DCC運転を前提とされているなら、インストール済みモデルを購入されることをオススメします。