初期のインバータ車
東西欧州の分断が終了し、オーストリアからハンガリーやチェコスロバキア方面への鉄道の相互直通が活発化することを見越し、新しい車体をもったインバータ車が登場するのが1993年頃になります。
まだ、オーストリア国内では高速旅客運用がありませんでしたので、最高運転速度も抑えられて中出力で十分ということで登場したのがこの1014形になります。当時新鋭機としてスイスで量産され始めていたRe460形の影響を受けてか、それまでの電機の定石的なスタイルから随分と一新されたものになりました。
特に正面窓1枚のスタイルは、それまで湘南型のような2枚窓に固執していたオーストリア国鉄のスタイルをRe460をまねて脱却した大きな変化でしょう。
尤も、電車には1枚窓がありましたが・・・。
・・・次回へ続く。