古い車両でも大活躍
E18のタルキス色は、80年代前半まで使用されました。
当然、103形が増備されるまでは、主要列車の先頭に立って大活躍をしていまして、このタルキス色に化けたマシンは62系列のタルキス色やPOPカラーの客車を牽引して営業をしていたようです。
さて、今週唯一の出勤日の本日。
利用客が激減とはいえ、鉄道事業者は定時運行の確保が至上命題。
採算度外視というのは社会的宿命でも、限界があります。
廃車が近いこの古参も、使命を全うしようとしています。たとえ利用客が居なくても、走り続けることが大切なメッセージにもなり得ます。終戦直後の日本がそうであったように・・・。
さて・・・
このマシンも、同僚が何台も戦禍に遭ったり、戦後東西に散り散りになったりして、大変な状況に置かれた時期もありました。でも戦後増備された2両の仲間と共に活躍を続け、1974年に013,028,049号機のの3両が、このタルキス色に塗り替えられたわけです。028号機は戦後、所属していた地区の関係上いったんDR所属になっていましたが、東西双方の運用上の都合による所属交換でDBに転属した経歴があります。
製造当初は時速150キロ運転が可能なマシンとして、高速列車の最前線で活躍していたわけですが、戦後は140キロに抑えられ、高速化改造されたマシンのみ150キロ運転が可能な状況になっていました。本機はパンタグラフが交換されていませんので、高速化されていません。
・・・次回へ続く。