ココマデ表現する
東独のType-Y客車は、90年代まではザクセンモデレの製品が日本でも天賞堂が扱っており、比較的入手容易な客車でした。
90年代後半から2000年代前半頃は、日本では東独客車はそれほど人気が無かったためか、2000年代に入ると天賞堂の当時の4階ではザクセンモデレ製品の大安売りが何度もなされていましたが、なかなか捌けていなかったようでした。
この個体は、その当時入線したものでして、簡潔な表現ながらも値段相応のバランスの取れた製品でした。
時代は流れ、2010年代に入ると、客車も細密化の波に飲まれ、東独型各種客車もブラバやA.C.M.E.などの新興メーカーから細密品が発売されるようになり・・・
結局ピコの客車も、窓サッシのボルト頭までしっかりと表現されるような、細密感あふれる製品になってしまっている状況です。
まあ、普通に表現できるようになったので、技術の向上なんでしょうが。
雨どいと窓の幕板部の標記もしっかりと印刷できており、まあまあ20年も経つと随分と進化しているものです。
こちらは厨房の通路側。窓の大きさが何種類もあるんですね。
屋根上は、戦前客車以来の伝統か、屋根から内装品が出し入れできるようなハッチが設けられています。
厨房があるためか、通風装置などは一般客車よりも強化されている感じです。
そういえば、ザクセンモデレの食堂車は、ココマデ屋根上が賑やかでは無かったような・・・。
・・・そのうち続く。