穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

ESU 31170 DB E03 001 Ep.3 その2

昔のメルクリンモデルのよう

 ESUから発売されるモデルはDCCのギミックを楽しむことを最大の効果として得られるような作り方をされるのですが、模型としての構造はデジタル部分は野心的な構成を成している一方で、基本的な造りは今までの既存モデルを参考にしていると思しき部分が結構あります。

 今回のモデルの車体構成は、メルクリンの旧製品を参考にしたような構造で、塗装の赤部分から下のエリアが下回りのパーツとして構成されています。つまり車体を外すと銀帯から上の部分が外れるという構成です。

 メルクリンの旧モデルは、この上の車体部分はプラ素材で構成されていた?そうです。20年ほど前に再生産された際は鋳物化され、それと同じ構成になっています。尤もメルクリンでも量産車のモデルは、一般のマシンと同様黒塗装の部分まで車体として構成されています。

 ではでは、ということですが実物は・・・実は赤塗装の部分まで台枠です。皆さんご存知の通りクリーム色の部分は運転席も含め、すべてユニット構成の取り外し可能な車体となっており、入場時は運転室の側窓のすぐ後ろにある帯のところから、すべて外してメンテナンス作業となります。

 一見するとクモル23のような体裁になるわけです。

 この「塗装の塗り分けも考慮した車体構成」であることが、設計者の意図する最適化設計であったわけですが、後年のヨダレカケ塗装になった時の嘆きの理由のひとつが、この思想に反する、というところにあります。

 といっても、塗装のマスキングという手間は減ってるんですけどね。

 それにしても、良いフォルムに出来上がっているモデルですね・・・。

 

・・・次回へ続く。