穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

PIKO 57620 DBAG DBuza 747.3 Ep.6

現行ダブルデッカーのオリジナル

 今では当たり前のように活躍しているダブルデッカー車は、起源はナチスドイツ時代のウェンデツークまで遡ることが出来ます。その後DBとDRで、それぞれ独自の発展を一時期していましたが、本格的な量産を行ったのはDRのみでした。

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 DRの末期、それまでの連接構造のダブルデッカー車からボギー車として量産が開始されたのが、この形式の改造前由来の車両となります。それまでの車両の断面とよく似た、斜め平面カットの傾斜屋根が屋上のR屋根と連続する部分に2階の窓が平面ガラスで構成されているのが特徴です。台車上は平屋構造、出入台は1階に設けられていて、新製時は外吊りドアでしたが、早期の更新工事でスイングプラグ式に改良されました。

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 平面構造なのはDRの特徴的なコストダウン構成ですが、既にスタイルとしては今の標準ダブルデッカー車の基礎を構成しています。旧DDRの技術は現在でもしっかりと生き残っている証拠でもあります。

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 さて、このモデルはピコの旧クラッシック製品を流用したホビーシリーズです。ホビーとするため塗装がかなり簡略化されていますが、ベースはしっかりとしています。窓枠に色差しをすれば、旧シリーズと同等に生まれ変わるのですが、サンの完成度が高く非常に細いので、手作業での色差しは事実上無理です。

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 モデルの車番は50 80 25-04 790-5。ホビーシリーズで、中間車としてはこの車両が1車種のみ、製品番号も変わらず、車番も変わらずで何度も再生産されている模様です。現行のDB編成を再現するには、お手頃なホビーシリーズになります。