動力の更新
ほぼ走行歴がない動力装置でしたが、デジタル化のためには交流モータのままでは良くなく、直流モータ化する必要があります。
まずは穂のでん標準の2線式化ということで、片側の車輪を絶縁車輪に交換します。今回は手持ちのエンドウの∮14mm車輪を使用しています。以前も紹介した通り、メルクリンの軸径∮2.5に圧入するため、若干穴をドリルで広げる必要があります。
さて、直流モーター化キットの部品内訳はこの通り。
車輪ユニットは、元の車両からの流用となります。不要な交流モーター部分は撤去しておきますが、ネジは再利用するので捨ててはいけません。ブラシも摩耗してなければ再利用できます。
一応、綿棒などで綺麗に掃除しておきました。25年前の製品なので、ギアの油脂が劣化していることも考え、万全を期したわけです。
まずは外枠の界磁フレームを装着します。はめ込むだけで簡単です。
次に5極の電機子を回転穴に差し込みます。これは界磁フレームに吸着しやすいので、注意しますが、ギアに噛み込んでいれば現段階ではOKです。写真では右側に引っ張られています。
蓋をはめ込みます。この時点で回転軸を穴に差し込み、界磁フレームに電機子が接触しないよう注意しながら2か所のねじ止めをします。車輪を指で強く回転させ、電機子の回転に接触などの支障がないかをチェックします。
このようにして転がすと、独特のキュルキュル音を発しながら車輪が回転すればOKです。あとはギアに油をさして、キュルキュルさせながら油をなじませてあげると、回転が徐々に軽くなっていきます。
最後にブラシを装着して、モーターの直流化は完了です。
・・・次回へ続く。