折り目もいろいろあるけれど
模型におけるE10.3の前面の表現は、メーカの違いや製造時期の違いにより、千差万別です。ちょうど兄弟マシンを並べて撮影してみた写真がありましたので、今回は比較してみましょう。
メルクリンとロコのE10.3ラインゴルト牽引仕様です。製品はどちらも2005年前後のものです。パッと見の印象でも、前面が違うことが分かりますね。
横から見ても、違いがはっきりしていますね。窓周りは形状のとりかた、すなわち寸法の割り付け方が全然違います。
この頃は2次元図面でそれぞれのメーカーが車両を製造していたため、3次曲面の形状は、メーカによって異なりました。日本でいえば80系をはじめとする国鉄の近郊型車両のオデコがメーカごとに異なるというお話と同じです。
当然、このE10の実物にも同じようなことが言えるのでしょうし、模型に至っては、更に金型等の都合も加味されるので、更に印象が変わってくるはずです。
こんなところで、それぞれのメーカーの好みが分かれるということになってしまうのでしょうか。まあ、並べない限りは、目立たないんですけれどね。
ということで、最近はメルクリン、トリックスのE10.3が結構中古市場に流れていますね。ソフトドライブ搭載のマシンがメインですが、お買い得でしょう。