基本は蒸気機関
動力発生が蒸気機関の時、それを水平動作に変換する構造としてロッドを用いた回転力に変換し、回転力を地上に伝達することで水平移動を実現しました。
動力発生源はシリンダでしたが、電機の場合はモーターになりました。しかしそれを車輪への回転力として伝達する方法は、蒸機と同じ方法で実現したわけですが、それは回転力を発生させるモーターの大きさが、車軸に実装できる大きさではなかったからです。上野公園で走り回ったジーメンスの路面電車は、どのような駆動方式だったか知りませんが、少なくともロッド伝達ではなかったようです。
こんなもんだから、このマシンの下回りは蒸機と同様、位相合わせなどの作業が生じてしまいます。面倒です。
ということで、この時代の真鍮製キットを製造していたメーカーが10年ほど前までありましたが、その魅力ある古典電機のキットは製作の面倒さが蒸機並みということで、結局導入はせず、通常のボギー台車のマシンだけ1台導入したことがあります。
それにしてもBRAWAは随分と古典的なモデルを発売することもあり、変わった面白い会社です。
・・・次回へ続く。