穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

TOMIX HO-178 EF62(第2次篠ノ井機関区)を手入れす その1

時期を逸すると

 何故か知らないが、トミックスから発売される16番の電機は、時期を逸すると入手が困難になります。現在では中古屋で大量にEF63が出回っているようで、これは量販店でも在庫がタブついているからだと思いますが、生産量が多かったのかもしれません。

 それと引き換え、このEF62というカマは、活躍線区が限られていたせいか現役時代も然程人気があるわけでもなく、随分と地味に終わってしまった感じがします。

 穂のでん坊やも、EF58に置き換わった東海道筋の荷レで活躍していたのを日々眺めていただから馴染みの機関車となったわけで、もし下関への転用が無ければ、全く興味が無く終わってしまったかもしれません。

 ということで・・・・

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 従来のEF60,61スタイルの前面に貫通扉が付いた形状の、ちょっと格好が良いスタイル。EF63は窓が金属サン方式になってしまったので、このスタイルは本機のみのオリジナルになります。

 当然、穂のでんでは東海道筋での活躍を再現したいため、下関マシンに復元することを目的としますので、製品は「第2次篠ノ井」をベースとしたいのですが・・・。

 TomixのEF62は、もちろん新品販売は既になく、中古市場にも出回るタマが少ないので、まずお目にかかることはありませんでした。

 運良く中古委託品でプレステージの出物があったので、入線することになりました。

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 このように、穂のでん坊やが撮影した時期は、最末期のジャンパ栓が移設された後の姿ですが、製品にはこのスタイルが再現したものはありませんでした。改造するのは面倒なので、下関への転属直後で、移設改造までの1年程度の間のスタイルの再現となります。

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 このマシンは、日本離れしたCC台車、側面側天井のR小窓、どでかいフィルタが特徴です。それ以外は新型電機のパーツがここかしこに使用されています。

 さて、中古委託品ということで、ナンバー類は取り付け済でしたが、パーツは余っていましたので車番変更等を実施しました。

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 昭和の機関車ですので、もちろん名門汽車会社に登場してもらいます。そのため東洋電機+汽車会社の31号機に仕立てました。

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 外観上は見栄えをパッとさせるための色入れ工作が主体。プレステージモデルは、ほとんどのパーツが取り付けられていますので、大した作業はありません。といっても、下回りは総バラシして、スカート、台車はそれぞれプラ感軽減の塗装をしています。床下機器の表記が発売されていましたので、レボリューションファクトリーのものを使用して転写しました。出場後のピカピカ状況の再現です。

 自連の開放テコは、製品は灰色でしたが当時の写真を見ると車体色になっていましたので、塗り替えしています。自連は#58のKadeeに交換しています。

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 悩んだのが屋上。FRPが多様されていたのも、このEF62の特徴ですが、末期は田端機のように黒塗装されたり、全体を青塗装されてしまったりということが多かったようですが、下関の現役時代はFRP地肌のままのようだった感じです。ただ大概はパンタシューからの飛散物の影響で汚れまくっていたので、モニタ屋根共々屋根泥色と化していました。

 ということで、今回は多少使い古しを清掃したという感じを表現すべく、屋根も総バラシしてFRPパーツ部分相当のパーツは、クリーム色をしっかり塗装してから、製品本来の灰色よりも多少濃い灰色を軽く吹きました。そのため、何となく黄味がかって見えると思いますが、泥汚れを落としたっぽく見えるでしょうか・・・。

 パンタグラフは、毎度の如くイモンのPS17に交換しています。総バラシしたついでに、アレスタの接続配管も灰色に塗装しました。

 パンタの引き込み配線は、電線被覆の黒色、圧着端子は銀色の色差しです。

 

・・・次回へ続く。