ピンチヒッター
ラインゴルトが新型客車になった時、専用の機関車が間に合わなくて、当時増備中だったE10型に、先行して開発が間に合った台車を履いた代役専用機が急きょ準備されました。E10.12として分類されています。
Rocoでも、そのバリエーションが何度か発売されています。
これは2回目に発売された1997年頃の製品です。しかし当時の穂のでんは欧州型の模型を再開したばかりの時で、入手するつもりはありませんでした。21世紀になってから、ウィーンの模型屋さんに在庫していたものを輸入しました。
さて、2010年頃に再発売されたものは、ディテールが細密化されていまして、この1997年の製品を手放された方が多かったようです。一時期銀座4Fのお店に結構並んでいました。
とある日、結構安価に(元箱がなかったためか)出品されていたものを入手しました。暫く手元で温めていたのち、改造することにしました。
改造するターゲットは、製品にはなっていない機種としました。即ち・・・・・・
E10.12でありながら、1000番代の番号とならなかった250~254号機です。
改造するという程でもないのですが、欧州型モデルの場合日本国内でのパーツ入手が難しいので、色々工夫が必要になります。
一番目立つのは車両番号板ですが、わざわざエッチングで作るのは面倒なので、アルミテープにインクジェットプリンタで透明シートに車番を印刷したものを貼り付けて、金属板らしく仕上げています。
正面に印刷されていたDBのロゴは、紙やすりで削り、その上にクレオスのペイントを適当に(←近似色を集めて、本当にテキトーに調合した)調合したものを、エアブラシを使用して軽く塗装しました。側面のオリジナルの塗装との差がわからないように、これもまた適当に、さっさと塗装します。じっくり塗装するのは禁物。
側面のDBロゴは、これは完成品のグレードアップとして添付されているエッチングパーツの余りを貼り付けました。これが調達できなければ、多分車番板と同じ方法で適当にパーツをでっち上げして取り付けていたと思います。
あと、正面のステップ下にあるジャンパ栓受けは、Nゲージ用のパーツで銀河モデルのジャンパ栓受け(旧国や101系の正面に取り付けるタイプ)を使用しています。
ワイパーを追加しました。窓ガラスについているモールドはそのままとし、上にかぶせるように取り付けています。これはエコーのエッチングパーツを使用しました。
これで、ラインプファイル牽引機の完成です。