穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

Märklin BR111  試験塗装車のお手入れ その2

その道では邪道な「3線式の2線式化改造」を決行

 一般的に線路幅16.5mmの鉄道模型を楽しんでいる方は、特に欧州型の場合、3線式(メルクリン2線式の選択に困るという壁に、どうしてもぶち当たります。

 穂のでんも、これに漏れず判断に苦しみ、どちらの方式も採用しています。如何にせん勃興がカツミモハ103と16本組エンドレスという経緯上、2線式が圧倒的な数になっています。線路を2線式と3線式両方に対応できるようにする、とか、様々な方法を考えるのですが・・・、結局のところ、何とかメルクリンの車両を2線式に出来たらイイナと考えてしまうのです。

 さて、ひょんなことからこの069号機を2線式にしてしまうアイデアが思いついてしまったので、実行してみることにしました。

 これは、他の機関車(BR120)について、3線式のメルクリン品と、当時HAMOシリーズとしてメルクリンが販売していた2線式の構造を見比べてみると、ちょっと手を加えるだけで簡単に2線式になることが判明したからです。

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 もちろんトリックスから補修部品を取り寄せて2線式化する方法が最も正道ですが、それは他の形式の場合のほうがわかりやすいので---(予告編になりました)----今回は日本でも容易に?入手できる部品を使用した場合を紹介します。 ただし、この方法は構造が簡潔な旧式動力方式の場合であって、最近のユニバーサルジョイントを使用した動力方式では、ちょっと難易度が上がりそうです。

 用意する部品は、上の写真のように、エンドウのΦ14mm絶縁車輪と、エコーのプラワッシャです。

 そう、これだけで、いとも簡単に2線式になります。

 フランジの高さが異なるので(メルクリンはフランジが高い)、走行安定性に多少不安は残るかもしれませんが、とりあえずKATOROCOPIKOPECOのポイントは何事もなく通過していますので、実質問題はなさそうです。 

 このエンドウの絶縁車輪は、現在は在庫限りのようですので、入手されたい方は模型店へお早目にどうぞ。

 また製造時期により、絶縁の位置が異なるので、少々注意を要します。この構造の違いによる改造方法の差異は、その項目ごとにご紹介します。

 

   ➡次回へ続く・・・