穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

TRIX 22621 DBAG BR420 Ep.5

淘汰されつつあります

 ミュンヘンのオリンピックに向けて、当時の西ドイツ国鉄がS-Bahn用に開発したEMUです。それまで西ドイツでは、先に紹介した戦前型の電車や試作タイプの電車が本線系では少数活躍しているのみで、EMUと言えば地下鉄などサードレール系の車両ばかりでした。この系列は1972年から生産開始され、1990年代初頭までの20年に及ぶ増備が続けられ、日本でいえば時期的にはちょうど東急の8000系列とダブります。流石に両者とも最近は数を減らしていますが、いまだ活躍しているところは、シブトイところです。

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 3両編成です。後期型はプラグドアが採用されていますが、モデルは日本でおなじみの戸袋方式の引き戸。中央のダブルパンタは更新により1個になっています。

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 先頭車は乗務員室分、中間車よりも車長が長い割り付けです。

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 ダブルパンタ時代の名残りがあります。

 この車両、ツリカケ駆動車ということですが、歯車比が高いので、どちらかというと日本でいう直角カルダン車に近い駆動音を響かせて走行しています。

 後期タイプはアルミ車体であるというのは、あまり知られていないようです。

 この製品は、長らく420型がローバー→ロコ製のみであった風穴を開けた製品となりました。といって、どれだけ出来の差があるかというと、どうなんでしょう。発売時期の差として30年もあるのですが、その30年分の穴埋めができたかどうか、穂のでん的には?です。