意外に凝った構造
本機は2次車ですので、回生ブレーキは省略されていますが、日本では戦前にEF11で使われていたくらいで、EF16で本格的に使用されていた程度でしたので、技術的にはかなり進んだマシンであったことは確かです。
で、スッキリした外観ですが、よく見ると前面には細かいモールドがあります。
スイスですので日本と同じ左側の運転台、つまりこの写真では右側の窓が運転台となりますが、前灯の部分が大きな点検蓋になっています。左の前灯も小さな点検蓋のようですが、ボルトによる嵌め殺しにようで左右構造と大きさが違います。
マスコンなどの装置は、ここからメンテするということでしょう.
本機は昔からのモデルですので、エンドビームには簡易的な連結器の表現が一体化されているだけで、ブレーキホースの装備はありません。またワイパーもガラス一体のモールドですが、この部分は色差しで表情が変わるでしょう。
戦後間もなくの古い車体ですが、TEEカラーが良く似合います。
SBBやCFF表記もメッキで表現されていて、高級感溢れます。きめの細かいしっとりとした塗装と相まって、流石HAGと唸ってしまう出来です。
なんでこれほどまでに塗装が綺麗に仕上がるのでしょう。
という素晴らしいモデルでしたが、すでに10年ほど前に手放したので現存しません。どこかで大切にされていると良いですね。
・・・おしまい。