クハ16007
川崎寄りの先頭車。
旧31形のクハは昭和6年度のみの最終年度製造のみのため、台車が釣合梁式ではなく、おなじみのTR23を装備しています。
南武線では、このクハ16の基本番代車は比較的多く(といっても、このグループ自体の両数は少数でしたが)活躍していまして、その残存が末期の浜川崎支線に2両居たわけです。
台枠が形鋼組み合わせによる平台枠構成となっているので、側梁から中梁にかけての端梁下羽が傾斜しているのが特徴です。
さて、側引き戸の形状はプレスドアになっていますが、No.1,4,5,6は昭和20年代後半の窓桟付の更新修繕時のみのもの。No.2,3は昭和40年代あたりに交換された最終タイプのものになっていますが、Hゴムの色まで区別されています。
また戸袋部など長土台付近の外板貼替でリベットが失われているところなども表現されていて、一体どこまで調査して再現させているのでしょう。ここまでくるとリベットの本数まで数え始めるようなことになりかねないですねえ。
・・・次回へ続く。