左右で異なるラッピング
ＥＭ２００８はタウラス増備中の勢いのある時期に開催されたため、ラッピングは全機タウラスマシンとなりました。次のＥＭ２０１２はポーランドでしたので、ＰＫＰでは所属の少ないタウラス３へのラッピングは限られ、在来のマシンにも多くラッピングが施されました。
その点で、このＥＭ２００８シリーズが最も整ったラッピングだったでしょう。
さて、その中でも本機は元締めとなるデザインのラッピング。フィールド中央を模した車体中央に墺太利鉄道のロゴがプリントされたサッカーボールが大きく描かれ、左右の側面それぞれにＡ～Ｄグループに所属する各４か国の国旗を化粧した人物像が男女二人配置されています。
ということで、左右同じようなデザインでありながら、実はＥＭ２００８参加１６ケ国をすべて登場させている、という点ですべてのマシンの頂点になるデザインとなったわけです。
製品としては逃すことが出来ない存在ですが、結局のところすべての国のラッピング車が製品化されたかというと、そうではなかったという結果になっています。コマーシャル撮影用ではすべてのマシンが準備されたようですが、製品にはなっていないようです。
・・・次回へ続く。
