こんなものです
穂のでん坊やは貧乏性なもんですから、特別料金を払って乗車するような優等列車に乗車することは極めて稀です。そんなことですから、縁ある車両であっても乗ることは限られてしまいます。
こんな感じで17年を過ごしたわけで、営業当初の時期の出張ついでに乗車したパターンと、今回の引退に伴ってワザワザ時間を作って乗ったという2回しかお客としての乗車経験が無いということになりました。
ということで、引退する最終週になってしまいましが、漸くリハビリで休暇を取ったついでに午後も休暇として、乗車しに出向いたわけです。特急列車の出発する1・2番線の突き当りは、ロマンスカーカフェなるものになっています。
オレンジバーミリオンの壁紙で仕立てられていますが、これが17年前からのデザイン?になっています。
50000形デビュー当時、その宣伝で設けられた案内を壁面全体を用いて紹介したデザインをベースに現在のカフェーのデザインへ引き継がれています。
先頭部分の車体中心X方向の断面図+デザインパースです。M室の乗降ハシゴは手動構造の状態が描かれています。
横には一般客室の車体断面図が紹介されていました。アルミ中空型材構造の車体で、特徴的な天井構造を空調ダクトも併用して苦労して吊っていることが窺えます。また室内艤装空間がほとんど確保できてない中で苦労して電線を通していることも判ります。
ということで、このVSEの位置づけを再認識するための歴代車両の紹介もありました。
当時は随分と日本離れした斬新な室内インテリアでしたが、その多くはICEの影響を受けたものでした。
VSEの特徴は連節構造、展望室、運転室、空調ダクト構造です。建築業界の要素も組み込まれましたが、車両構造にはなじまずに結果として失敗した施策もあります。車両には建築では当たり前に出来ていることでさえも通用しない難しさがあります。
この形が出来るまでに、様々なケーススタディを実施していたことが、これらの紹介からも窺えます。
こんな背景を経て、万を期して登場した50000形ですが、大成功を収めることになったのは、この段階では知る由もなかった時期です。
そして、17年の時を経て・・・・
あっという間の引退劇です。
いろいろありましたが大きな事故もなく、無事走り抜けました。
ということで、先輩車両よりも早くの引退です。
・・・次回へ続く。