穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

黄色だけではなく

中古車の掃き溜め

 南武線は、かつて中古車の掃き溜め線区と言われていました。でもその恩恵で冷房化率が高い時期もありましたが、路線カラーのイエローが真に定着したのはJRになってから、という感があります。

 ということで、トミックスの103系を黄色く塗装しているわけでもありますが、こんな編成もあったことを思い出しました。

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 あまり写真の状態は良くありませんが、3色混結の編成です。中古車の掃き溜め故、前任地の塗色のまま転入してくることが多く、このような3色混結は、どちらかというと珍しい口になります。

 101系の時代は、大概オレンジかカナリヤだったわけですが、浦和の101系が転入してきたときはスカイブルーの編成が揃ったこともありました。流石にその時は小学生であった穂のでん坊やもビックリしたものです。

 しかし、その後103系が入りだすと、松戸のエメラルドグリーンが「非冷房」車で2両迷い込んだ時は、更にびっくりしました。だめ押しで池袋のウグイスまでやって来ると、もう何でも来いという状況。上の写真は、まさにその「カナリヤ」「ウグイス」「エメラルドグリーン」の3色そろい踏み編成であったわけです。3色が絡む場合は、必ずエメラルドグリーンが混ざっていて、編成全体を借り入れた1例を除くと、この編成の昭和61年の時と、それ以前の非冷房車の時である昭和59年の2例のみとなります。

 この編成に組み込まれていたエメラルドグリーンのユニットは

 モハ103-321+モハ102-477

で、ユニット窓非冷房車で新造されマトに配属された希少価値のグループになります。このユニットは比較的早期に冷房改造されたようで、ナハに転入してきたときには既にMMがMT55Aに交換された甲高い音色で走行していました。

 中間のサハがウグイスの

 サハ103-359

で、同時期にイケから転入してきたウグイスのモハユニットにくっついてきた余り物でした。従ってウグイスも含め3色混結になったわけです。しかし、とある日、高校からの帰宅道、クモヤ145の2両に挟まれた同車が回送されるのを目撃し、その後この編成のサハが311号車に差し替えられていることを発見しました。マトと車両交換をした形になっています。理由は?ですが。

 この時期は国鉄分割民営化を控え、103系の大移動が関東と関西の間で行われていました。これらの車両の転配も、その関連なのでしょう。