仕掛け影にも
3線式のマシンの台車は2線式に改造します。
集電シューの無い右側の付随台車は、車輪の軸はめの部分の絶縁ブシュがありませんので、左右が導通状態になってしまいます。
動力台車においても、3線式の右側の台車は車輪の絶縁ブシュがありません。しかしハグでは、この台車でレール側の集電をしていますので、集電シューは4輪に接しています。
で、この動力台車の集電シューがクセモノです。
プラスチックの蓋を外すと、シューの内部構成が見えます。これは左右独立となっており、写真上側のシューは黄色の配線がはんだ付けしてあり、下のシューと独立しています。下のシューの中央部にはねじ穴があり、固定ネジで台車筐体と電気的に接続し、結果車体と導通する構造になります。
2線式ではこの構造なのですが・・・・
3線式の製品の場合、ココにこの小さな接触片をボスの穴にはめ込んで上下のシューを電気的にこの隠れた部分でも接続させています。
車輪だけではなくシューでも導通しているということで、隠れた努力をしています。これは見ただけでは判らず、穂のでん坊やもテスターで絶縁確認をしている作業で漸く存在を見つけた次第。
その他に・・・
この矢印のねじを外すと、ブラシの交換ができるようになるのですが、保持金具の裏に絶縁座を固定するねじが隠れていまして、そのネジが緩んでいるとねじ頭と固定金具が接触して電気的に導通してしまいます。
今回も1か所のねじが緩んでいて、導通してしまっている箇所を発見してしまいました。ねじロックをして固定し、ねじ頭に絶縁テープを貼り付けしてから、保持金具を戻しました。
これにて、絶縁対策は向上します。
ギアは金属です。
プーリーを使って車輪を外しました。
新たにハグ純正の絶縁ブシュ付きのRe460用車輪を取り寄せて、圧入します。
いつものように万力を使って復帰しました。
これまた取り寄せしたHAG純正の集電シューを取り付けします。
何故か左右逆でしたので、切り飛ばしてからはんだ付けし直しています。
不要な逆転器、切り替えSW、前頭電球を撤去します。
そして、今回取り寄せした基板類を取り付けし、配線します。
・・・次回へ続く。