穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

RIVAROSSI HR2542 ÖBB 1046 009-5 その3

電車に近い機関車

 昔、飯田線のクモニ13がワラ1あたりを2~3両繋げて走っていた時代もありました。地方私鉄でも同じような例はいくつかあったことから、荷室付機関車というカテゴリーがあっても不思議ではありません。

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 尤も欧州の初期の高速鉄道用電車(普通の電車です)は、大出力の電動車が付随車を2~4両くっつけて走るのが普通でしたし、最近造られている連接電車もその発想に近い組み合わせになっていることから、どちらかというと日本のような完全分散動力というのは、高速鉄道では珍しい部類かもしれません。

 更に、尤も、欧州でも地下鉄のような都市内電車では分散方式が普通ですので、日本の電車の路線網が、軽便的なモノの発展形になってしまったという理解が良いのか・・・。

 まあ、島国根性というか、みみっちいというか、いずれにしてもセコセコしているところで数だけ増えてしまったアリンコの巣のような感じなのでしょう。大陸から見てみると。

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 あまり考えずにスピーカの配線の位置取りをしてしまったので、窓から白のケーブルが見えてしまいました。

 また車体と下回りを分解すると思うとゲンナリしてしまうので、そのままにしています。

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 さて、この機関車、荷室にはどんなものを積載して営業していたんでしょう。本機の写真集があれば、昔の写真から見つけることが出来るのかもしれませんが、生憎それほど本機には愛着が無いので、探したことはありません。

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 それで、本機が電車なのか電機なのかということについては、穂のでん的には多分電車ではないかと思っています。当初の形式が4000代であったということもそうですが、車輪径や運転室前面窓の高さを見ると、本機は他の同時期の電機と比較すると明らかに低運転台であり、同時期の電車と同じような高さ関係になっています。

 ということで、オーストリア的には電車の仲間に位置付けられていたけれど、用途的には使い込んでいくうちに小回りの利く小運転用の電機にした、という感じでしょうか。

 

・・・次回へ続く。