全面改良品
ロコのRe4/4Ⅱは、意外に製品歴が浅く、2000年前後からの発売のようです。穂のでんにも初期の製品が2種類在籍していましたが、、
こちらのSwiss-Express塗装のマシンは、リリプットのEW3客車と共に既に転属しており、過去帳入りとなっています。
比較的新しい製品のため、ご覧のように窓から覗く機器室内部も見える範囲で再現されている状況でして、この時の出来栄えは、まだまだHAGに対抗するには及ばない廉価版でターゲット層が違う様に思われました。
その後、ロコは倒産の危機に見舞われるわけですが、その倒産前後にスイス国内模型店向け限定製品として発売されていたものが、当時穂のでんにも来ています。
当時更新工事を受けて冷房装置取付改造された最新の実車状況を再現したモデルですが、従来品の流用のため空調装置は印刷で表現されています。ただ、下部前灯は角形になっておりまして、少し改良されていました。
そして、倒産してから暫くのブランクがあったわけですが・・・
2012年になって、久々に発売されたRe4/4Ⅱは、TEE塗装を纏った全面改良製品でした。改良されたとはいえ、部分的には今までのパーツの流用もありそうですが、基本的には見直されています。
そして、何よりも塗装の質感はロコの中でもかなり気を使った部類、即ち103形電機の限定品に見られるような艶出し感で仕上がっています。
また、SBB表記やエンブレムは、光沢仕上げかつ厚みも表現している印刷も併用で、HAG製品の仕上げを意識したものとなっています。
ちょうどこの製品が発売される頃は、HAGの状況がかなり悪化しており製品の発売が途絶えつつある状況でしたので、この製品の登場でHAGが倒産したというのと偶然にも時期的に似通った状況になってしまいました。
ということで、このHAGの製品の後継として、暫く頑張ってもらうことになるのでしょうが・・・。
・・・次回へ続く。