穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

HAG 231 SBB Re4/4 10050 その2

いつの設定か?

 HAGはスイスを代表する鉄道模型メーカーだっただけあって、スイス機についてはたくさんのバージョン違いを発売していました。

f:id:abebecchi:20201013204327j:plain

 このRe4/4は、第2次世界大戦終了直後から生産されまして、短期間に1次車と2次車が登場しました。このモデルは、そのうち最終車番の50号機で2次車となりますが、TEE塗装になったのは1972年という、どちらかというと晩期になってからとなります。

 さて、この10050号機のモデルは、TEEカラーでも裾が灰色となっていますので、初期の塗色区分、更に正面は車番のみとなっていますので、SBB国鉄のマークが入る1973年までの1年程度の短期間の状態を製品化したものと思われます。(あまり本機には詳しくないので、本当かどうかは知りません)

f:id:abebecchi:20201013205521j:plain

 1946年から1951年までの5年間に50両製造されたわけですが、車体構造は当時のSBBの客車と同様リベットの無いスッキリとした外観で、実に近代的な外観だったのが特徴です。

 1次型は中央貫通扉と中央通路のある関係で、側面の形状が少々異なりますが(後日ピコの製品を紹介予定)、基本的な構成方法は同じです。

f:id:abebecchi:20201013205920j:plain

 MCドアが片側しかないのは、既にスイスでは1930年代の旧型電機から続く伝統です。スノープラウが装備されているのは、雪国スイスならではでしょう。

 台車は軸ばねがウイング方式にもかかわらず枕ばねが板バネとなっており、この部分は少々古臭さが残ります。

 

・・・次回へ続く。