穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

TRIX 22601 ÖBB 1012 003-8 その2

製品も特殊?

 実機が3両しかない、異端な存在となってしまっていますが、模型もHOではメルクリンからの発売に限られるという点でも、特異な位置づけになっています。

 尤も、製品が発売される前に、ガレージメーカーからロコの1014形の部品を一部流用して新規パーツと組み合わせ加工をした改造製品が発売されたこともありますが、それは余りにもマイナーな実機の存在故の製品化?で、日本のガレージキットなどとよく似たものでしょう。

 さて、メルクリンから発売と言っても、正確な言い方にはなっていません。まずはトリックスブランドで発売されてから、後追いでメルクリンから発売という言い方が正解です。それも2年の差があるというところも少々特異でしょう。

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 この下回りユニットは、最近のメルクリンの製品の標準的な構成に見受けられます。

 今年の製品である、タウラスの下回りを観ると、10年前のタウラスの製品から進化していて・・・

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 このように、鋳造ケーシングの上に長めのプリント基板を実装するという同じような構成になっています。

 1012形がトリックスから発売された2007年当時は、それまでのメルクリン製品の下回り構成とは異なることに相当な違和感を感じた向きもあるようですが、今やこれがメルクリンのスタンダードになったわけで、その試金石としてトリックスブランドを利用したということも考えられます。あくまでも仮設です。

 さて、2007年ということで、サウンドの普及はマダマダ初期の段階でしたので、デコーダの搭載については、LokPilotサイズを装備する大きさの穴しか確保できていません。従って、サウンド化はちょいと手間がかかりそうですので、このマシンはサウンド無で穂のでんでは活躍しています。

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 それでも、ライトユニットにはこれだけの配線が揃っていますので、ファンクションを駆使して様々な点灯条件が構成できそうです。

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 そして、今回はパンタグラフをピコ製に交換しました。車体側の加工は不要で、BR187用が、そのまますんなり取り付きました。

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 しっくりとした外観となります。

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 出来が良い製品ですので、手入れも必要最小限に済みます。

 

・・・次回へ続く。