レタリングは賑やかに
RailtopからEW1制御客車が発売された時、レタリングが当時の標準から随分と増えたことに驚きました。それが今では標準になってしまっています。
未だに日本のモデルが、表記は購入者がレタリングをアクセク施工するなどという、随分と客任せな商売とは異なるところでして、その辺りが欧州のモデラーと日本のモデラーの性格の違いというところかもしれません。
この1段下降窓の手かけが印刷されているのも、この15年ばかり標準的なスイス客車の製品になっています。この窓は欧州では戦前から採用されており、当然日本の10系軽量客車や80系電車などは、これのモノマネであります。
リマのモデルは、側出入口が折り戸のオリジナルスタイルになっていますが、こちらのモデルはプラグドアに改造された近年のスタイルになっています。といっても、このシリーズは2014年に営業線から引退しましたので、末期スタイルということでしょう。
御覧の通り、前面の下部はスカート全体が伸縮カプラ構造になっておりまして、空気ホースなどのパーツを取り付けした状態で連結可能です。ただしバッファ下の手すりは落下の可能性があるので取り付け省略します。
車両の中央に機器室とトイレが設けられています。1両で小型機関車並みの大出力を得る交流電車ということですので、床下と屋上には搭載しきれないものだったのでしょう。ただ、当時は色々なタイプの客車もあったことから・・・
多少の客室割付の違いは、当時の利用者にとって大した問題ではないということでしょう。なぜか日本では中央で室内が仕切られる構造は、あまり人気が無いんですよねえ。
・・・次回へ続く。