穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

造型村 DD54 6次型 その1

短命すぎるマシン

 DD54というディーゼル機関車は、穂のでんがガキだった頃最新鋭のマシンとして一世を風靡しようとした途端に、廃車になってしまうという、子供ながらに理解に苦しむ状況のマシンでした。

f:id:abebecchi:20200414191649j:plain

 といっても、当時エンドウから発売されたモデルは、結構精巧に出来ていて、デパートのショーウィンド(・・・時代を感じますナ・・)に飾られているものを、まさに指を咥えるように眺め入ったものです。

 でも、模型が発売されたころには実機が引退してしまうという、訳が分からん状況でしたので、結局実機の活躍を観ることも無く終わってしまったわけですが、昨年の有明模型ショーで石破さんの話を聞いているうちに、そういえば、手頃なモデルが発売されていたな~、と思い出して、発売後8年経過してもまだ売れ残りのある本機を買い求めたわけです。

f:id:abebecchi:20200414192051j:plain

 日本の製品にしては、珍しく欧州風の造りをした模型に仕上がっており、手すり類がすべてユーザーでの取り付けとなっている日本らしさがあるものの、随分と洗練とした仕上げになっています。もちろん21MTCのDCCデコーダも搭載可能な状態、更にサウンド用スピーカのバッフルも装備されていますので、漸く日本のモデルも世界の標準に到達した感があります。もっとも中国製のようですが・・・

f:id:abebecchi:20200414192341j:plain

 屋根上のラジエターファンも金網から内部が透けて見えて、別パーツにて構成されています。動きませんが、改造したい衝動に駆られる方もいらっしゃるでしょう。

 このマシンの設計のベースになったマシンは、当時の西独国鉄のV160シリーズでして、エンジンと変速機構はライセンスの関係からそのものズバリ、ただしM社製という品質管理の悪さが祟って、それが短命に終わってしまうという元凶になりました。

f:id:abebecchi:20200414192653j:plain

 このように、日本離れしたスタイルのディーゼル、格好良いですよねえ。ED72辺りのスタイルと類似した前面ですので、当時の流行りのスタイルだったのでしょうか。

 

・・・次回へ続く。