スプレーワークでお手軽に
20系客車。屋根の表情を出すのが少々大変です。
淡路町電車道謹製の20系客車は、なかなかの微妙な製品で評判。
プラではKATOから、とても出来の良い名品が発売されていましたが、既に市場在庫は無く中古市場で見かける程度になりました。そこで我らが淡路町電車道では、KATOでは製品化されなかった座席車や、新造当初のスタイル、またこのパンタ付き電源車のような、隙間産業を狙ってきたわけです。
そして、この灰色5号と呼ばれる薄い灰色の屋根。綺麗に表現されていて、新造直後や出場直後などの状態を再現しているのであれば、実に気持ちの良いものですが、電源車以外では屋根の塗装は行わず、補修程度であったので、経年と共に黒くなっていったわけです・・・。
ということで、KATOの20系は少々濃い目の灰色塗装で屋根を仕上げています。タミヤのカラースプレーでいえば、AS-4独空軍グレーバイオレット色と近似でした。
でも、これでも少々薄めの灰色。
もう少し濃くしたい感じです。錆色は汚いのでウェザリングの処理になります。
・・・ということで少々工夫をして・・・
この程度まで濃くしてみます。単に手持ちのジャーマングレーを「軽く」何回か吹き掛けたものです。じっくり見ると、地色の灰色も見える状態に仕上げてみました。もちろんつや消しクリアーを吹いて、テカり感もなくします。
結構20系らしい雰囲気が出てきたな~という感覚です。
並べてみると・・
ジャーマングレーの効果がよくわかります。この写真では下のナハネフ23の屋根のジャーマングレーに若干の吹きムラがあるのが判るかと思います。あくまでも濃いグレーは汚れですので、均一べったりの塗装は逆効果。ということで、この2両のKATO製品の比較で屋根の塗装方法を決めました。
ナハネフ22も、ジャーマングレーを吹いて、ナハネフ23と同じ雰囲気に仕上げました。
さて、カンの利く皆さんは気付いているかと思いますが、なぜナハネフ2両はKATOなんでしょう。
それは、電車道製品では発売されていない形式だからです。。。
ということで、20系客車列車の編成再現のためには、2社混成が前提になるわけです。
ということで、今回のおさらい。上段より
KATO製 ナハネフ23 にジャーマングレーを塗装。
トラムウェイ製 ナハネ20 にグレーバイオレットとジャーマングレーを塗装
トラムウェイ製 ナハネ20 製品状態
KATO製 ナハネフ22 製品状態。
なかなか屋根の状態を再現するのは、難しいものがあります。
そして、編成ですが、両数が多いので学園祭までの間に少しずつ仕上げていくことになります。