まとまった両数
E44. 戦前生まれですので、当然の如く西ドイツ側と東ドイツ側に、それぞれ配属されていたマシンになります。
外観上の変化はほとんどありませんでしたが、東ドイツ側のマシンはパンタグラフが近代化されたものに後年交換されたのが、大きな見分けポイントになります。
発電ブレーキ付きのマシンは後期でしたので、ミュンヘンやフライブルグ近傍に居ました。BBスタイルですので、小粒です。
同時期に製造されていたフランスの直流機BB300戦後型も、似たような寸法構成で、実に日本的な大きさです。こちらは箱型車体で、何となく阪和ロコと似たような雰囲気があります。
両サイドで窓と通風機の配置が異なるのは、この時期の他のマシンと似た傾向になっています。日本では1930年代も後半になると車体を溶接組立化するのが積極的に採用されていましたが、欧州では、それほどでもなかったようです。むしろ客車の方が溶接化が早かったようです。
・・・次回へ続く