穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

国際フォーラムのイベントを観る その2

初めて見る写真もあり

 展示会場の一番奥には、見覚えのある横断幕が展示してありました。

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 なんと、穂のでん坊やが生まれる前に、本格的撤去開始の第1弾として廃止区間となった第1系統銀座線の廃線時の様子を写した写真に数多く登場していた横断幕の現物が、黄変することもなく綺麗な状態で保存してあったもののようです。まさかこのようなものが保存されているとは知らず、暫し感慨に耽ってしまいました。

 その前に展示してあったのが、6000形の1/18模型です。

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 運転台デッキ部に向かって床が傾斜している様子が判るでしょうか?

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 なかなか見所沢山の、趣のあるモデルです。実に良いです。

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 車両の前後に取り付けられていた系統板も展示されています。ホーローの看板になりますので、実に昭和です。そして・・・

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 日本橋の電停看板。大学の鉄研にも1枚あったような無かったような・・。

 そして、多摩田園都市計画の発端は、この書類から開始したそうです。

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 東急に保存してある原本をお借りしてきたそうで。これが神奈川県のアマゾンと呼ばれていた多摩地域開発の第1歩。色々な意味で重要な歴史書類になるでしょう。

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 そして、田園都市線延伸?工事の開始早々の写真パネルも展示してありました。大井町線区間の溝ノ口までの高架工事の写真は、なかなか観ることが無かったので、これも見ながらフクロウになってしまいました。

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 南武線の線路に突き当たる形での終点溝ノ口駅の写真は、川崎市民を半世紀以上やっていても、なかなか観る機会が無かったんですねえ。

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 でも、開業後の開発当初の状態は、記憶にあります。7200系が最新鋭で、ステンレス車にしては格好良いダイヤモンドカットで、次世代通勤電車という雰囲気が良かったんですよねえ。

 上映された映画では、7200系よりも6000系4連が多く登場していましたが、ヘリから並走を狙った6000系4連は、まさに多摩川鉄橋から畑が少々残る元住吉手前までの追いかけがあったりして、それも沿線風景共々趣がありました。

 記録映画は、写っているものの恣意性を感じることもできますが、恣意性以外の部分も沢山写っていますので、そちらも含めて読み解くことが、実に痛快なのであります。

 それを読み解くことにより、その当時の恣意性が、結果としてどのようになったのか、現時点での評価で当時の恣意性が正解だったか誤っていたかも、モノによっては判るものもあって、その点でも実に趣があります。

 それは現在でも同じ。色々な企業や団体の宣伝が、現在の恣意性によって為されているものを、現時点で正しい方向なのか、誤った方向なのか、将来に向けて判断するのはそれぞれの頭にかかっているわけで、その眼力を育成しなければならないわけです。

 そのような意味で第1回のEF52の記録映画を見逃したのは、穂のでん的には失敗でした。

 

・・・おしまい。