穂の原でんしゃ製作所

鉄道模型を楽しくカンタンに工作したい方にオススメ。

2種類試してみた

ワンタッチでは付かず

 インサイドギア方式が絶滅したはずですが、ハウスメーカ発売のキット類は、それに似た動力方式を未だに採用している場合があります。そのためギアの入手は比較的容易。

 EB10オリジナルのものは、ウォームギヤは∮2.4軸用、軸に取り付ける平歯車は∮3.0の20歯でしたが、モータ交換すると、ウォームギアは∮2.0か∮1.5のモータ軸に見合ったものに交換することになります。

 ということで・・・

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 比較的容易に入手できるスパイクモデルの28:1と20:1を用意しました。結果として28:1でないと、モータ軸と輪軸間の調整距離が確保できなかったので、必然的にそちらの組み合わせに決定。ただ、この製品M2のイモねじの精度が悪いのか、タップ穴の精度が悪いのか、抜けてきます。タップを立て直しても治らないし、イモねじをねじ屋で購入したものに交換しても治らないので、下穴の寸法が大きすぎたのでしょうかねえ。

 ということで、泣く泣くM2.5タップをたてて、M2.6のイモねじを使用しました。

 またモータ取付板も左右で違います。右側がオリジナルです。左側はエンドウのEN22縦型モータ置き換え用というものを取り付けるために加工です。

 EN22は軸周の円筒部が∮10と大きいので、普通はM2ねじの取付部にアダプタのワッシャを噛まして取り付けるそうですが、その方法とするとEBの車体の屋根にモーター頭にある接点がぶつかって、車体が被せられなくなります。

 従ってモータ位置を下げる必要があり、アダプタ方式は採用できなくなりますので、必然的にこの板の穴を∮7→∮10に拡大する加工をすることになりました。穴径がピンバイス加工どころではない大口径ですので、これも泣く泣くタケノコリーマを用い、日曜大工用の電動ドリルで穴を拡げました。工作機械がないと大変な作業です。

 ということで・・・・

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 エンドウのEN22を取り付けして、動く方向の確認です。これを間違えると、アナログ車両は逆走してしまいます。

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 ということで、復元する車両はアナログマシンのまま単純構成です。

 このエンドウEN22を使用したモーター交換は、以上のような過程から、お勧めできません。そのままでは付かないので、板の穴あけ拡大が必要。更に軸の長さが足りない!!ので、ウォームギアは1/3くらいしか刺さっていなく、はんだで十分に固定してあげる必要があります。

 そして、もう1両はこんな感じに・・・。

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 毎度おなじみ、秋葉原仕込みの安価品です。¥116(税別)なり。動き方はEN22とほぼ同じような感じです。

 こちらは、取付板用のM2ねじの間隔が12mmですので、そのままでは取り付かないのですが、安いという気軽さからモータ本体の外筒に15mm間隔のM2用タップ穴を追加加工しました。結構簡単なので数分で加工完了です。このように斜めに取り付いているのは、その12mmの既存穴を避けて穴あけしたためです。見栄えは悪いですが車体の中に収まってしまえば、関係ありません。

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 ということで、工作の観点と初期の走りの観点では、秋葉原仕込みの激安モーターに軍配。耐久性という観点で今後確認が必要ですが、キャノンモーターも、この中華製モーターも、本来の用途は同じようなOA部品の動力モノ。実質差が出無さそうな気がします。

 ビックリしたのは、アルモーターのリード線付きタイプのようなものが、¥150-で販売されていたこと。試しに購入して動かしてみると、アルモーターそのものでした。こちらも中華製。次の機会はその中華モーターとアルモータの搭載になりそうです。

・・・そのうち続く。